161222 子どもの未来 シングルマザーの権利擁護・新養育費算定
12月3日、和歌山弁護士会主催で、シンポジウム「シングルマザーの権利擁護」が開催されました。この内容概要や関連事項について、同会の金原弁護士のブログで紹介されていますので、参考にしていただければと思います。
http://kimbara.hatenablog.com/entry/2016/10/19/224214
残念ながら参加できませんでしたが、そのとき配布された資料が参考になるものでしたので、PDFでアップしようかと考えましたが、やり方がよく分からなかったので、ウェブ情報で入手できるものが大半でしたから、以下ではウェブ情報の関係URLを取り上げておきます。
先に日弁連提言の新養育費等の算定方式について触れましたが、その提言そのものや「新算定表」もあるので、これをみれば一般の方も大筋では理解できると思います。これを今後は利用しながら、相手配偶者と協議したり、調停になれば調停委員に示して、子どものために合理的に必要な養育費額として検討してもらうよう働きかけが全国各地で進められるよう期待したいところです。
1 養育費・婚姻費用の新しい簡易な算定方式・算定表に関する日弁連提言
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/opinion.html
- 提言全文 (PDFファイル;779KB)
- 新算定表のみ (PDFファイル;537KB)
- 提言補足説明資料Q&A (PDFファイル;179KB)
2 和歌山のシングルマザーの現況について
和歌山県作成のパンフがありますが、アップできないため、代わりにNPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ 赤石千衣子氏作成の下記のリポートを参照ください(少し古いですが)。
「日本の母子家庭の現状と現在の問題点―当事者団体の視点から」
http://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/meeting/zero_pro/k_6/pdf/s5.pdf
3 法務省「「子どもの養育に関する合意書作成の手引きとQ&A」について」
ここには合意書のひな形もついているので、利用しやすいようになっています。
○ パンフレット【PDF】
○ 合意書のひな形【PDF】
○ 合意書のひな形の記入例【PDF】
4 履行確保に必要な財産開示制度
http://www.courts.go.jp/tokyo/saiban/minzi_section21/zaisankaizi/index.html
◇ 以下では東京地裁が紹介する申立書の書式の部分だけ引用します。
財産開示手続申立書
(1) 執行力のある債務名義の正本を有する債権者
(a) 財産開示手続申立書(頭書)
【書式】財産開示手続申立書 PDFファイル(PDF:92KB) Wordファイル(ワード:22KB)
(b) 当事者目録
【書式】当事者目録 PDFファイル(PDF:76KB) Wordファイル(ワード:21KB)
(c) 請求債権目録
【書式】請求債権目録 PDFファイル(PDF:79KB) Wordファイル(ワード:23KB)
(d) 財産調査結果報告書
【書式】財産調査結果報告書(個人用・法人用) PDFファイル(PDF:69KB) Wordファイル(ワード:20KB)
(2) 一般の先取特権を有する債権者(省略)
5 諸外国の例「離婚後面会交流及び養育費に係る法制度」
http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_9532035_po_0882.pdf?contentNo=1&alternativeNo=
6 児童虐待を防ぐために 民法等の一部改正と 新しい親権制限の制度
上記のシンポとは直接関係ありませんが、養育費問題は、基本的には子どもの権利擁護です。子どもへの虐待を防ぐための新たな制度も少し取り上げておきます。
(1) 裁判所の広報・平成23年民法一部改正
http://www.courts.go.jp/vcms_lf/313002.pdf
(2) 法務省の広報 民法等の一部を改正する法律の概要について
■ 政府広報オンライン「児童虐待から子どもを守るために民法の『親権制限制度』が見直されました」はこちら
■ 児童虐待防止のための親権制度研究会報告書等の公表についてはこちら
■ 親子の面会交流を実現するための制度等に関する調査研究報告書の公表についてはこちら
7 DV(ドメスティック・バイオレンス)被害者支援情報(和歌山県)
http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/040200/dvhigaisyasien/dvhigaisyasienjyouhou.html
あまりいろいろ加えると、盛りだくさんというより、情報過多で欲しいものが分からない、アメリカの映画でもありましたが、証拠開示を無意味にする戦略の一つに、無意味で関係のない情報を一杯詰め込み「開示」として提供して、必要な情報を実質的に隠匿する手法との批判にさらされそうですので、この程度にしておきます。
これは日々のブログの番外編です。