Cafe & Magazine 「旅遊亭」 of エセ男爵

志すは21世紀的ドンキホーテ?
はたまた車寅次郎先生を師に地球を迷走?
気儘な旅人の「三文オペラ」創作ノート

子育て観音さま in 宮島大聖院

2014-06-19 09:45:55 | 大聖院さん日録
<添付画像>子育て観音さま
(撮影年月日)平成26年5月下旬
(撮影場所)広島県廿日市市宮島町大聖院境内にて
(撮影機材)FUJIFILM X100s
(撮影者) トーマス青木

 そうそう、思い出した。 実は今年になって一度「観音様とお地蔵さまの違いは?」と、大聖院寺務所の女性スタッフにお聞きしたことがあったこと、思い出した。
 「観音様は必ず『冠をかむっていらっしゃる』けれど、お地蔵さんは何もかむっておられません……」と、仰っておられたのだ。
 
 そう、そのことをすっかり忘れて、子育て観音さまをお地蔵さまだと勝手に解釈していた事、まずは大きな間違いであった。
 その次に、
 『子育て』観音様』を『子宝』観音様と、これまた勝手に読み違えて解釈していた。

 「……?」
 そう、仰せの通り、何故にかくなる間違いをしでかしたか? 不肖トーマス青木にも一理ある。

 まず第一に、
 この子育て観音さまは『丸顔』にて、観音様に似合わぬ(どの観音様もこぞって面長、という先入観あり)御顔立ちであった。だから、(頭上の御冠を見落としてしまい)端から『お地蔵さま』なのだ。と思い込んでいた。
 第二番目に、
 子育て観音さまを子宝観音さまと、勝手に勘違いしていた事。これに関し、トーマス青木的な屁理屈を述べよう。
 ごく最近まで、観音様は女性である。と私は勝手に解釈していた。ところが、である。「お釈迦様の像をはじめ、仏像たるものすべからく男性(像)である。と昨年末にお教え頂いた。
 此処からが問題である。
 そもそも男が子育てをする訳は無く、子育て観音様など存在する由無し。と勝手に思い込む。思い込んだら最期「観音様は男性で、男性が子育てなどする訳がない」と、端から思い込んだら最期、
 「子育て観音様は『子作り観音様』であるぞ!」と、、、。
 その背景に、男性の観音様にして、お参りに訪れる女性に対し『子作り指導』をされているに違いない。と矢鱈俗っぽい発想にして、かくなる固定観念を描いてしまったのであります。

 あにはからんや、

 きょうび、大聖院さん境内に訪れる(幼児同伴の)若き男女のカップルを観察するに、洋の東西を問わず男性がベビーカーを運転し、女性は手ぶらで境内を徘徊するか、はたまた男性が幼子を抱っこして、女性が手ぶら状態なのだ。

 そもそもオシメの必要な乳飲児(ちのみご)や、ベビーカーの必要な幼子(おさなご)を同伴し、人塵の多い観光地に出かけるなんぞ、不肖トーマス青木の若かりし頃には考えもしなかった行為であります。
 そこで、
 「若し、幼子の身体が害されることあったらどうする?」とか、
 「急病になったらどうする?」などなど、
 あれこれ心配ごとを纏め、(5年前宮島でインフォメーションセンターを開いた頃に)一度、宮島消防暑(所?)の元所長に尋ねたことあり。
 曰く、
 「そんなこと、今の若い夫婦は平気ですよ」
 「何故に?」
 「僅かな事で、すぐ119番へ電話かけて救急車を呼ぶのですよ」
 簡単にモノゴト考えているとの事。
 「迷惑な話ではないか?」
 人に迷惑かけるなど、自分さえよければいいと考えている輩が多いとの事。
 「そしてその結果、何か気に入らない出来事があれば自分たちの責任はさており、すぐ人のせいにする」
 責任逃れは日常茶飯事との事。
 「なるほど!」
 と雖も、全く分らず仕舞いであります。
 「子供染みた無責任な大人が増殖しているのです……」
 さもありなむ、、、。

 元消防署長の『お話』に納得しつつ、且つ、
 きょうびの御時勢、何が何だかわからぬまま、

 「子育て観音様、どうぞ宜しくお願いします……」

 てなことで、
    ……締めくくらせて頂きます。

                 (トーマス青木)