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東京 小石川植物園 

2018年09月03日 | 日記
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小石川植物園 (東京大学附属植物園)


最近は、シダに関心を持つようになりました。






マツバラン 葉も根もない、茎だけのもっとも古いシダ。ジュラ紀は中生代だが、それより以前の古生代から繁茂していたシダ類(以下) 


ゼンマイ 古生代から続くシダ


リュービンタイ 古生代から続くシダ


クラマゴケ 古生代から続くシダ その他、イワヒバや、スギナ、トクサなども古いシダの仲間です。
   
ジュラ紀には、シダや苔はもう地球に繁茂していて、草食恐竜の餌になっていました。食べても食べても、胞子が空中に飛散し、どこからでも生えてくるので、私の想像するところでは、おかげで恐竜はどんどん数を増やし、地上はまさに恐竜の楽園となりました。

多くの恐竜や、古代植物が滅んだ今なお、胞子を飛ばし続けてしぶとく生き残り、勝手に庭などに生えているけれど、雑草と違って、妙に庭になじんでいるので、どこでも大切に扱われているようです。

シダ園が小石川植物園にあると聞いていたので、今回の東京行きでは、一番楽しみにしていました。

むかし薬草などを育てていた、小さな植物園を想像していたので、着いてみて驚きました。都心に山が一つあるくらいの広さに、高さ十数メートルもあるイチョウや、針葉樹の広い森があり、裾野にはいくつも池があって、トンボが飛び交っていました。

その割に、目当ての「シダ園」は、広大な園の隅の方にちんまりとたたずんでいました。誰も来ない出入り口の石に腰かけて、おにぎりを食べながら、半時ほどそこで過ごしました。

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ニュートンのリンゴ

今から350年ほど前に、イギリスのニュートンという人が、自宅の庭を眺めていました。その時、リンゴの木から、リンゴがポトリと地面に落ちました。それを見て、これは上から下に落ちるのではなく、地面から何かがリンゴの実を引っ張っていると考えたニュートンは、後に万有引力の法則を発見しました。

その由緒あるリンゴの木から、接ぎ木をしたものが、今この小石川植物園の一画で大事に育てられています。収穫したリンゴは、「ニュートンリンゴ」と銘打って、どこかで販売されているのか、気になるところですが、そういう気配はありませんでした。


ジュラシックツリー

2億年前のジュラ紀の地層から化石として知られていた、ナンヨウスギ科のウオレマンパインという木が、オーストラリアの山中で発見され、当時生きた化石と話題になったそうです。ジュラ紀の植物であることから、ジュラシックツリーと呼ばれ、挿し木などして増やし、世界の植物園などに寄贈されました。

私が初めてこれを目にしたのは、つい数か月前の、名古屋の東山植物園(東山植物園)でした。その後、京都府立植物園でも目にし、今回またここ小石川植物園で出会いました。ジュラシック庭園をデザインし始めた時を同じくした出会いに、なにかとても親しみを感じました。













赤い建物は、植物園に隣接する、旧東京医学校本館です。


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