88グリーンビートル

活動内容や、案内

シンガポールの庭園 シンガポール植物園 ヤシ園、熱帯雨林他 

2019年04月08日 | 日記
【記事一覧】 記事一覧を見る/ 【庭師のブログ】 庭師のブログを見る

シンガポールの庭(8) シンガポール植物園/熱帯雨林とヤシ園

シンガポール・ボタニック・ガーデンズは、180年の歴史があり、数年前に世界遺産に登録されました。



国土は狭いけれど、植物園は広く、しかもシンガポールの真ん中にあるので、市民の憩いの場となっています。

何しろ、植物園の中に、ふつう規模の植物園(ガーデン)が10ほどあり、その周りには歴史的な小建造物や、施設、池などがあり、外周にはゲート(植物園入口)が10ほどあります。そもそも無料なので、ゲートはあっても、チケット売り場はありません。私も歩くことは平気ですが、こう広いと中を歩いて回るだけでいっぱいで、ゲートからゲートへは、タクシーで移動したくらいです。

これまでに、シダ園、古代植物の進化を歩いて体験できるエボリューション・ガーデン、そして世界的に有名なナショナル・オーキッドガーデンの3つを私が見た順に紹介しました。そのほかに、熱帯雨林の森と、パームバレイ(ヤシ園)にも行きましたので、簡単に写真で紹介します。























池に囲まれた野外コンサートホールです。

















さあーっと、一回りするなら、私の足なら一日あれば全部見て歩けると思いますが、あっちでしげしげ、こっちでしげしげ足を止めて見て歩いていると、3倍くらい時間がかかります。そんなわけで、植物園の半分も見ておらず、今回は紹介できませんでした。


【記事一覧】 記事一覧を見る/ 【庭師のブログ】 庭師のブログを見る

庭師のブログ(37) 外国人労働者の問題

2019年04月07日 | 日記
【記事一覧】 記事一覧を見る/ 【庭師のブログ】 庭師のブログを見る

第37話 外国人労働者の問題

折しも、日本では人口減少に伴い、労働力不足が深刻な問題になってきていると言われています。

確かに、シンガポールの街は、整備され、美観が保たれています。それはひとえに安い労働力の外国人労働者によるものであります。


街路樹の剪定作業。高所作業のため、危険が伴います。外国人労働者に頼っています。

道路や鉄道が整備され、電柱など見苦しいものは一切なく、ごみはおろか、雑草の一本さえ見当たらない、このような国を視察した議員さんがいたとしたら、うちも安い外国人労働者を受け入れようという安易な意見に傾くかもしれません。

しかし、昔、テレビ討論会で、識者のみなさんが言っていたように、最初の内はいいのだそうです。日本語やその他の厳格な審査に合格して、研修という名目で、働きに来てる人はそれなりに見識ある人たちでありますが、その人たちが日本に住みついて、結婚し、やがて子供ができた時、安い賃金で生活していくのは大変です。こどもは学校で差別を受けて、非行の道に走り、日本の治安をみだす元になるというのであります。

そうなってからだと、ヒトラーみたいな人が出てきて、外国人排斥を口にするようになり、事実ヨーロッパ各国では、そういう政党が伸びているというニュースも聞きます。

借金するみたいに、目先の問題と利益のことだけ考えていると、現在の時点で予測できない様々な問題が、私たちの将来にふりかかってくるのではないかと心配します。

それでも人手がほしいというなら、これは、もうシンガポールのやり方を踏襲しないと、歯止めが利かなくなります。

シンガポールの外国人建設労働者は、日当2000円ということはないけれど、確かに安い賃金で働いています。本来言えば、外国人労働者を雇うなら日本人と同額支払うようにしないといけないと思います。

それでは外国人労働者を雇う意味がないではないかと考える人は、それは労働力不足の問題ではなく、安くこき使って利益を上げようとしているだけと言われても仕方がありません。

シンガポールでは、当然のことながら、滞在期間も制限されているので、審査が厳しく、更新手続きも難しいと聞きます。プライベートの問題でも、結婚をしてはいけないとか、家族を呼び寄せてはいけないとか、とにかく外国人労働者が居ついてしまわないように、ありとあらゆる法律の網を被せているみたいです。

ここで、コンビニについて、ちょっと考えてみました。私自身、人並みにコンビニをたいへんよく利用しています。いつの間にか、朝食は、コンビニで間に合わすというようになりました。

私のこれまで見てきた範囲では、外国のコンビニは、小さくて狭く、駐車場もないし、トイレも使わせてもらえない。ちょっとしたものは間に合うが、言ってみれば、ただそれだけの店です。

ひるがえって、日本は本来の「便利」を、とことん追求して、もっと他に何か便利なものはないか、もっと他に売れる食べ物はないかと、売り上げを増やすために、模索の手をやめないので、何でもコンビニで事たりる時代になりました。おかげで、多くの人々はコンビニ依存症になってしまいました。

コンビニが諸悪の根源だという人もいます。地域の、小さな商店が消えていっただけでなく、家庭から料理を消していきつつあるのだそうです。

かくして日本中にコンビニが溢れ、人手不足がここでもおこり、外国人店員を大量に導入する方向に向かっていると聞きます。

コンビニだけでなくあらゆる分野で、外国人労働者が求められます。そして、そこから先は、だれでも容易に想像できることですが、一旦日本に入った外国人労働者は、当然の成り行きで、賃金の高い方高い方へ流れていき、色々な摩擦と犯罪を含めた問題を引き起こします。

こうした風潮が、私たちが大切に育んできた、風習や文化を日本人の心からも消していくのを心配しています。

もし、少子化、労働力不足を心配するなら、外国人労働者の受け入れを、シンガポールのように徹底することを、真剣に日本中で考えることが大事なのではないか。そして、審査を厳しくする代わりに、はじめに言ったように、雇用者は、日本人と同額の給与を支払うことが、必要であると私は考えます。

シンガポールでは、外国人労働者が自分たちの仕事を奪っていると言っている人たちがいると聞いたことがあります。けれど、その人たちが、雑草をとったり、高所での剪定作業をしたり、道路工事をするかというと、そういうことはしたがらない。

勝手と言えば、勝手で、そもそもが、

“我が身かわいや、ホーヤレホ~ ” 

今さえよければ、あとは野となれ山となれで、だれもが子孫のことも、将来の日本のことも考えてないように思えるので、ここは、シンガポールのリー・クアンユー首相のような、しっかりした信念を持った政治家が現れ、指導していかないと、日本という国は、中途半端なまま、なし崩しに悪くなっていくのではないかと、それが気がかりです。

【記事一覧】 記事一覧を見る/ 【庭師のブログ】 庭師のブログを見る


シンガポールの庭園 住宅地 

2019年04月01日 | 日記
【記事一覧】 記事一覧を見る/ 【庭師のブログ】 庭師のブログを見る

シンガポールの庭(8)住宅地



「はじめに」の中で、少し触れましたが、シンガポールの国土は、名古屋市を少し大きくしたくらいの面積で、その狭い土地に600万人ほどが住んでいます。詳しいことは知りませんが、想像するに、土地代はものすごく高いと思われます。

そこで政府は、シンガポールの北部に、高層の公団住宅をたくさん建てて、そこに80%にあたる国民が住めるようにしているそうです。



私も、高層住宅のビルを縫うように走るモノレールにのって、窓からつぶさに観察してきました。と言っても、住民のプライバシー保護のため、駅を出るとすぐ、窓ガラスが瞬時に曇って、スリガラスのようになるので、細かいところは見えませんでした。

日本で言う、アパートのような建物はないのかというと、様子はだいぶ違うけれど、2、3階だての集合住宅があります。

日本のそれとどこが違うかというと、大半は賃貸だと思うのですが、かなりの高級住宅です。日本や、外国の駐在員家族は、こういうところに住んでいるのかなと思いました。そのようなアパートは、街中にたくさんありました。

まず、周囲が塀で囲ってあります。遮断機のついた入口には、守衛室があって、不審者や、不審車をチェックしています。

一度、道路の突き当りが、そのようなアパートになっていて、通り抜けできないことがありました。来た道を引き返すしかないと思いましたが、守衛さんと少し雑談していると、この建物を通り抜けると、裏口から大通りに出られるので、そこまで連れて行ってあげましょうと言ってくれました。

遮断機をくぐり、守衛さんの後について、敷地の中に入っていくと、手入れの行き届いた植物に囲まれたトロピカルな庭が周囲一面にあり、その上プールが3面もありました。写真に撮りたかったのですが、道が分からずに迷い込んだことになっているので、流石に写真は遠慮しました。

ここまでは、憶測で書いていますので、実情と多少異なる記事になっているかもしれませんが、あまり真に受けずにお読みください。

今回はいつものように、一戸建て住宅の集まっている、住宅地の庭をみてあるきました。こういうエリアは、街中にいくつかあります。日本と事情が違うのは、郊外の土地の安いところに立地しているのが日本で、にぎやかで、便利な街の真ん中にそういった住宅地が点在しているのがシンガポールです。

















余談ですが、シンガポールのビルは、大体同じような高さにそろっており、それよりも高くても、低くてもいけないという法律でもあるのかなと、つい勘ぐりたくなりました。だから、住宅エリアの背景は、こんなビル群に囲まれたような景色になってしまします。











ガラスのフェンスを見ました。通りから水槽のようなガラスのフェンスを通して、庭が見えるようになっています。


シンガポールでは、歩道の両脇が、このように植栽されています。この部分の土地の所有者は、政府のものか、個人のものかわかりませんが、たとえ個人の土地でも、街の美観のため、一定幅の植栽義務があるのかもしれません。






【記事一覧】 記事一覧を見る/ 【庭師のブログ】 庭師のブログを見る