久しぶりの遠出・・・
ノーザン・ハイウエイを北へ
家からしばらく走ると道路がベリーズ川の横を走る地区がある。まずことでビックリの声・・・
道路わきの森が、すっかり姿を変えていた。
枝が折れ、葉っぱが無くなり・・・折れていないところも葉っぱが枯れている。夫曰く、木は、海水をかぶると枯れるのでそうで・・・ここは、川の横で海の横ではないのだけれど、土地が平らなので、海の水が満潮時にはかなり上流まで上がってくるのだが、塩分を含んだ川の水が、周りの木にかかったのだろうか?
川の対岸の林もすっかり姿を変えていた。
以前の写真と比較したいが、作業のの都合で、後日アップする予定。
ノーザン・ハイウエイを右折してからは、ところどころ森がひどく荒れていあた。貧しい作りも家も多いが、パッと見は、それほど大きな被害は、見受けられない。
アルトゥン・ハー遺跡に着いたら、声を上げてしまう程、変わっていた。
一番目の遺跡。後ろの林が姿を変えてしまっている。(比較写真は、後日)
一番目の遺跡に登る。
木がスカスカになって、今まで見えなかった物がいろいろ見える。
大雑把定点撮影1
手前の木も、向こうの森も、葉っぱが激減!
一番目の遺跡の一番奥まで行って見渡した私は、思わず叫んでしまった。「うひゃ~」
今までは、木の葉っぱが生い茂っていたので、遠くは見えなかった。こちらの方向から重機の音がいつもしていたので、心配はしていたのだが・・・この遺跡のすぐ向こうをこんなに木を切っていたのだ!
ハリケーンの被害よりもこっちの方が、胸をえぐった。
ここは、遺跡なので、開発が禁止されているんだけど、林一枚向こうは、こんなに開発(?)していたんだ!
折角の貴重な自然をもったいない!
ベリーズでは、数年前、北部の方で、遺跡があることが分かっていたのに、お金持ちの所有者が、開発してしまったという事件があった。遺跡に指定されてしまうと、開発できなくなるので、さっさとやってしまったというわけ…。ベリーズには、きっちりまだ調査も行われていないマヤ遺跡が一杯ある。人類の遺産より、自分の利益を優先させてしまう。本当に残念。
ここには、遺跡の価値のほかに、自然の価値もある。ベリーズの人には、この素晴らしい自然の価値が、わからない。
1番目の遺跡から降りてきて、又、雄叫び!バッドファルコンの木が消えていた。
もちろん消えたわけではなくて、多分折れたので、働き者のここのワーカーさんが早速取り払ったんだと思うけど・・・結構な大きな木だった!
2番目の遺跡の後ろの林もスカスカ・・・今回のハリケーンは、カテゴリー1だったけど・・・それでも木々の被害は甚大だ。カテゴリー4とかが来たら、一体どうなるんだろう?
大雑把定点撮影2
2番目の遺跡の裏を回ってみる。
ひどいね。
倒れた木を小さく切って処理しようとしているらしい。
ベリーズには冬がないので、日本の木のようにはっきりした年輪がない。薄い縞は乾季と雨季なんだそうだ。
Pond(池)に行く散策道は、折れた木が何本も倒れていて通れなくなっていた。周辺の森も、森が無くなったような感じだ。あんなに密生してなのに・・・。
遺跡は、崩れたりしていなかった。夫に「あたりまえだよ。強風で石が持ち上がることはない。」と言われたけど、こういう石室は、行き場を失った強風が、壊してしまうんじゃないか思った。でも全然なんともなかった。良かった。
あちこちで、遺跡を見て思ったけど、遺跡を壊してしまうのは、木の根なんだよね。「天空の城ラピュタ」は、本当のことを言っていたんだね。
一番高い遺跡の後ろの森もひどいことになっていた。
この森に数羽住んでいたトロゴン達は、どこへ行ったのだろう?
大雑把定点撮影3
写真↑と 下の2枚は、一番高い遺跡から周りを見回したもの
森が全体的にスカスカになった感じ・・・。ハリケーンの威力ってすごい!木も高くなるばかりでは、困るから、ハリケーンの被害も自然のサイクルの一つなんだろうけど、目の当たりにすると、元に戻れるのだろうかと思ってしまう。
何年ぐらいで元に戻るのだろうか?私たちは、ここを去ってしまうので、見届けられないのは、とても残念。
小さな花たちは、元気だった。よかった!
小さな生き物も
かえるちゃん。これは、2センチぐらい。正面から見ると↓
駐車場前のアライグマの少年のおばあちゃんのレストランも無事みたい。
この小さな小屋みたいな家も一応無事みたい。これは、小屋に見えるけど、ちゃんと人が住んでいると思う。
今日は、鳥がほとんどいなかった。見たのはキスカディー一羽だけ。どこに行ってしまったのだろう?どっかで無事であることを祈る。
災害を考えいると家は、コンクリートの丈夫な物のほうが良いけど、自然と調和した発展ってないんだろうか?