ベリーズ生活探検 Days in Belize

中米ベリーズで2012年10月~2016年10月暮らした。ベリーズは、自然が豊かでおもしろく、ちょっと不気味な国でした。

ハリケーン・アール襲来

2016-08-04 | ハリケーン Hurricane Earl

インターネットが、6日間もつかえなかったので、「いまさら~」という気もするが、記録なので書いときます。

8月3日(水)

私は、早めに夕食を終え、片付けも早めに済ませて、早めにベットに(7時ごろ)・・・。だって、家じゅうシャッターを閉めているので、外の様子は、全くわからないし・・・まだ日本から戻って来たばかりで、時差ぼけで、夕方に猛烈に眠くなるのです。

ぐっすり眠って、最初に目が覚めたて、時計を見たら、まだ12時になっていない。

かなり大きなの風の音と雨の音がした。風が強くなるのは、3時ごろだろうと思っていたので、「早いなぁ。」と思った。

既に停電しているらしかった。我が家は、この集合住宅の自家発電機が動いていて電気も来ていた。

 

家じゅうシャッターが閉まって入ので外の様子が全然わからない。

すごい閉塞感。閉じ込められている感じ・・・いざという時に逃げれるんだろうか?(これってよくないよな~)と思いながら、もう一度寝なおす。

 

8月4日(木)

その後、何度か目が覚め、家の中を見て回る。

今まで、嵐のような雨は何度か経験したことがあって、その度に、結構雨漏りというか、激しく浸水している。

客間の窓の周りから激しく雨が降り込んだことがあった。ここをチエック・・・今日は大丈夫!

玄関の上の壁から激しく雨が漏ったこともあった。ここもチェック・・・大丈夫!

一番心配なのは、主寝室・・・以前大雨の時、寝室の壁を伝わって大量の雨が漏ったことがあって、買いだめしてあったトイレットペーパーを全部だめにしたことがある・・・ここは、原因が分からず、頼んだけど治ってないはず・・・また漏る可能性は高かった。・・・けど・・・ここも大丈夫。

他にはやることないので、寝るしかなかった。

激しい、雨の音と風の音で、不安は、高まったけど、閉じ込められている感じで、どうすることもできない。時々目を覚ましながらも結構しっかり寝た。

明け方になっても雨の音と風の音は、激しかった・・・。「結構長いねぇ~。」まだ通過してないんだろうか?気象衛星の画像をチェックしたかったが、我が家の電気は来ていても周り全体が停電なのだから、インターネットは使えない。情報は、欲しい!・・・ラジオの放送は、日本のように充実していない。つけてみることもしなかった。

 

4:30am

我慢し切れず、2階のバルコニーに出てみた。このドアだけがシャッターがない。

まだ雨が降っていたので、あわててシャッターを切ったので、手振れ。辺りは一面水・・・。

夜が明けて、主寝室の引き戸のシャッターが少し開いていることに気が付いた。夫は、開けてないそうだから、風で自然に開いたらしい。知っていたら、もっと早くからのぞいていたのに・・・

6:00am主寝室のバルコニー(東向き)から

 

同じバルコニーから、べラマ地区方向

周りは、水没していた。といっても、我が家の周辺は、低くて、雨が降るといつも浸かるのだけど、今回は、東側見渡す限り水に浸かっていた。

 

玄関のシャッターを内側から自分たちで開けて外へ出てみた。6:45am

 

玄関の階段の下は、水が来ており、かなり深い。ゲートに向かう方で、電柱が倒れている。

膝までの長靴をはいても水が中に入る深さ。ガードのJさんが、自転車に乗って、巡回している。うちの裏は、いつも水に浸かる。その時多くの人がこの方法を使う。自転車なら、何とか進めるんだけど・・・止まるわけにはいかないんだよね。

池がが完全に水没。びっくりしたのは、隣の森の姿がすっかり変わっていることでした。強い風で、葉っぱがみんな飛ばされ枝が折れたんでしょうね。

比較のためにハリケーン前日の写真です。森の姿が、すっかり変わっている。同じ方向なんですが、角度が違うんですよね。

携帯電話はつながっているが、固定電話は使用不可らしい。この集合住宅の門は、固定電話で、携帯からそれにかけてもつながらない。

Jさんを呼び止めて状況を聞きたいが、この水の抵抗の中では、かなり必死でこがないと進まないし、話をしようとすれば、止まってしまうだろうし、そうすれば水の中に足を着かなくてはならない。だからそれもできない。

うちに関係のある人々は、みんな無事が確認できたので・・・まあ良かった。

後は、復旧を待つだけ・・・。我が家は、今のところジェネレーター(自家発電機)がちゃんと動いているので、電気も水もちゃんと使えるのでありがたい。

 

家の中が暗いのでシャッターを開けようとしたのだけど、これができなかった。蛇腹のような感じで両方から閉じるようになっていて、中央きちんと重なって、上と下の枠にかんぬきで止める構造。本来なら、内側からは、かんぬきをはずしてあけれるはずなんだけど、窓は、重い2重ガラスの上下開きで、この開き方は知っていたが、網戸があって、それがきっちりはまっていて、びくともしない。夫と協力して開けれたのは、戸が2つと窓が2つだけ…。

我が家は、何とか2つだけでも窓が開けれたけれど、向かいの棟は、全然違う構造で、外から、金属製の戸をはめ込んだので、自分たちでは、あけることは不可能で、ここの人たちは、暗い家の中で、エアコンを付けっ放しで、じっと待っているのだろうか?

私達は、幸い水も電気もあったので、暗くて、インターネットとテレビがないという以外は、全然生活には困らなかった。

水は、深くて歩いては出れそうになかった。夫は、職場のことも気になって、車ででかけたいようだったが、我が家は、共同住宅の敷地の入り口付近で電柱が2本倒れて道をふさいでいるので、動きが取れなかった。

隣の敷地(私たちが、引っ越してきた頃、ブロックを作っていたところ)の小屋の屋根が飛んで、その屋根が、うちの集合住宅の電柱を直撃して倒してしまい。その線に引っ張られて、ゲートの近くのもう1本の電柱も倒れて、しかもそれが、ゲートの上に倒れ込んで、ゲートを壊したらしかった。

家で、おとなしく、待つしかなかった。

情報は欲しかったけど・・・。ラジオをつけてみた。ここのラジオは、日本のラジオとは全然違う。

自分での取材能力が、すごく低いんだと思う。視聴者からの携帯での情報を集めて放送していた。

朝一番の放送で既に、我が家のある集合住宅の敷地内の電柱が倒れていることもニュースの中に出てきたので、ある意味すごいと思った。

日本では、災害の時は、まずNHKを聞く。聞けば、知りたいことは、わかる。しかしここは、何もわからない。日本では、災害時には何度も何度も同じニュースを流すので、頭が痛くなるような気がするけど・・・やっぱり日本は、いいよね~。

このハリケーンで死者はいなかった。観光と農業に大打撃だった。沢山の家が壊れた。屋根が飛んだ。多くの家が、水に浸かって入る。そういうことぐらいしかわからなかった。

 

午後になって、同じ敷地内に住むGさんが、4WDの車のドアや、ハッチバックをあけて車の中を乾かしているのに気がついた。気になってうちの車も点検したら、ガレージに入れていたうちの車は良かったのだが、家の前に止めていた事務所の車2台の床も濡れていた。

新しいバンは運転席の床は、濡れていなかったが、ハッチバックをあけたら、水がザァーって流れ落ちた。(うひゃ~)

後々分かったんだけど、水は、かなり高くまで来ていたらしく。車は、浮き易いらしいから、強風だったし、よく流れなかったというか、動かなかったなぁと思う。きわどい所だったと思う。

 

インターネットがないと、何もできない気分。家の中で、おとなしく、読書。

 

ハリケーンが去ったら、すっきり晴れるかと思ったけど、曇り空でうっとうしい。日本でも台風が去って空がきれいに晴れるのは、秋の台風だけなんだそうだ。いくつになっても、オットの方が物知りだね。

夜の9時ごろにまた、強い風が吹いていて・・・情報がないので、なんだか不安な気持ちになった。

 

 (お詫び)最初の投稿時、日付を間違っていました。

Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ついにハリケーンになった! | TOP | ハリケーン・アールの後 day 2 »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | ハリケーン Hurricane Earl