いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

私の心が聞こえる? 第12話

2015年01月16日 | 私の心が聞こえる?
はいはい、これまでは書き留めてあった記事を整理してアップしていたわけですが、
この第12話からは本格的に再視聴です。
中断した頃には少し冷めかけていた視聴欲求も、オープニング曲を聞いて再加熱。
ああ!心がすがすがしくなるいい曲だよね~。
パブロフの犬的に涙が……。

〈あらすじ〉

ウリは、ドンジュとヒョンスクが激しく言い争う現場を見てしまう。
兄を家族の元へ返そう、という息子に憤る母。
「兄さんを手放さない本当の理由は何?」
「あの男を殺してやる!」
ヒョンスクは、実父を死に追いやり、息子を傷つけたジンチョルに復讐を誓っていた。
ドンジュにそれができるとは到底思えない。
だから、ジュノを手放さないのだ。
「僕がやる!」
ドンジュは蒼白の面持ちでそう言い切った。
「そうね、あなたがやりなさい」
疲れたようにつぶやいた母の言葉は息子に届かない。
母はそれまではジュノを手放さないつもりだ。
彼を傷つけた罪は、自分が負おうと思いながら。

病院。
マルは、ハルモニに腕をつかまれた。
「マル……マルや……」
否定したが、ハルモニの眼はごまかせない。
仕方なく言った。
「お願いだから、僕は死んだと思って生きて」
泣きながら、祖母に哀願する。
自分はあの家に帰らない。遠く離れていれば、憎むこともない。
あの家では息がつまる。自分は幸せに生きられない。
祖母も泣いている。マルが死んだとなれば、ヨンギュは生きてゆけない。
お父さんのためにも、家に帰ろう。
それでもマルは祖母の腕を払い、去って行った。

思わぬ出会いの後、ジュノはアメリカへ戻る決心をする。
ハルモニは、シネにマルのことを打ち明けるが、本気にされない。
家に帰っても誰にも話すことはできなかった。

ウリは、ドンジュを心配して様子を見に来た。
ドンジュは記憶がないふりを続け、ウリをからかう。
「ずっと好きだったんだよね?君のこと。忘れてごめん」
ピアノを一緒に弾いて、ほんの少し、楽しかった昔に帰ったような気がした。
つい気が緩み、昔の話をしかけた時、家へ入ってきたジュノが腕をつかんだ。
ドンジュは自分のうかつさにハッとする。
「記憶が戻ったの?!」
期待するウリをなんとかごまかした。

ジュノはジンチョルに呼び出され、ヒョンスクやドンジュを裏切るよう、
それとなく匂わされる。
ジュノを自分に似ていると褒めるジンチョル。
彼らは自分たちが親子だということを、互いに知らないのだ。
「彼らに出会って家族になれたことが、人生最大の喜びです」とジュノは語った。
「ずっとドンジュの影として生きるつもりか?」
ジンチョルの問いは、ジュノには意味をなさない。

ヨンギュは、植物園の仕事に復帰させてもらって楽しくやっている。
チャ・ドンジュの魚に餌をやったり、字を教えてもらったり。
ウリは少しだけ嫉妬めいたものを感じる。
「私がいくら教えても覚えなかったのに。私よりチャ・ドンジュが好きなのね」
言われてヨンギュはおろおろ。
自分のまわりのみんなも好きだよ。
チャ・ドンジュを好きなのは、ミスクさんに目が似ているから。
「ミスクさん、チャ・ドンジュに手話を教えようか?」

ウリは、植物園で父と遊んでいるドンジュをそっと見ていた。
彼はずっと、父の顔を見ている。じっと口元を見つめている。
ウリは涙ぐんだ。
父と別れ、家の方へ歩いていくチャ・ドンジュに、背後から呼びかける。
「チャ・ドンジュ!チャ・ドンジュ!」
彼女の声はどんどん大きくなっていくが、ドンジュは振り返らない。
「わたし嘘をついてた!あんたがわたしを好きだったって!
聞こえないの!チャ・ドンジュ!」
もはやウリの声は、絶叫のようだ。
それでもドンジュは、何も気づかずに家へ入って行った。

(つづく)


こんなに泣かせてくれるなよ……。

マルや~!

ごまかしちゃうのかと思ったら、しっかりハルモニに自己主張したマル。

遠くに離れていたら、あんな生活もいいなと思う。
でも一緒にいたら息が詰まる。
愛していないわけじゃない。でも無理なんだね、マル。
お父さん、おばあちゃん、妹よって言って抱き合いたい。
でも一日寝たら、もうあの人たちを軽蔑し始めている自分が想像できる。
マルや……。

なんかその気持ち、わからんでもないですよ。
ふるさとは、遠きにありて思うもの、みたいな。

最初はね、マルちゃんが自分の気持ちに嘘ついてんのかな?とも思ったの。
でも違うね、これは魂の叫びだね。
アンビバレンツな心だね。
いつも冷静なマルが、顔をくしゃくしゃにして、
子どもみたいに地団太を踏んで、自己主張してて、つらかったよ。
ばあちゃんもすごくつらかったと思う。
泣いちゃうだろ、これは!

ばあちゃんは唯一娘のシネに話すんだけど、
認知症のせいだなんて言われて黙らざるを得ない。
病気だってバレたらウリに捨てられちゃうよ?とビビらされ、誰にも言えない。
シネも最初は本気にしないんだけど、
ばあちゃんが子どものことででたらめいうことはあり得ない、ってんでマルを探そうとするの。
ほんとにこの親子の関係ってひねくれてるよね。
ばあちゃんのこと大っ嫌いなシネだけど、ばあちゃんの性格はよくわかってる。
親子って、特に母娘って、複雑なもんだね。

ジンチョルもシネも、ジュノがマルだとはまだ知らない。
これ、いつどういう経緯でわかるんだろう?
わかった時の衝撃を思うと、ざまーみろ!と言いたいのだけど、
もろ刃の剣だからね。
ジュノが受ける衝撃もまたすごいものでしょう。
耐えられるのかなぁ。
ポン・マルは死んだ!って言ってたけど、ウリを見守る目には愛があると思うよ。
少年の頃は、素直に認めることのできなかった愛が。

ヒョンスクは嫌な人だと思って嫌いだったけど、
マルを傷つけているのは自覚しているみたいで、少しほっとした。
その罪を背負う覚悟のようだけど、
いくらそう思っていたってなんになる?
実際マルは傷つけられていくし、傷跡は残るだろうし、欺瞞でしかない。
それほどまでに深い恨みを持ち続けるヒョンスクの妄執がこわい。

ドンジュの障害を、なぜ認めないんだろう?
少しでも弱みを見せれば、すぐに足をすくわれるのがビジネスの世界だから。
狡猾なジンチョルに付け入る隙を与えたら、復讐計画はおしまいだから。
そうした個人的背景もあるけれど、
「耳が聞こえない人」を簡単に受け入れない社会というのも問題なんだと思うなー。
ドンジュの仕事を見ていると、聞こえないことがなんのハンディになるの?と思う。
でも、世の中には、耳の聞こえない人に社長は無理だよなんて思う人もいる。
その人が活躍できる環境を整えていくことを、面倒くさい、と嫌がる人もいる。

そういうのよくないよね、と思う自分だって、
もし同僚に耳の聞こえない人がいたらどうだろう?
ヨンギュみたいな人がいたら?
フツーの人といる方が楽、って思うときがいっぱいあると思う。
障害を個性と捉えて、と言われることもある。
でも、その個性を愛せる人と愛せない人がでてくるだろう。

なんてまぁ、簡単には答えの出ないことを考えたりしましたよ。

難しい話はさておき、ドンジュとウリが一緒にいるシーンはかわいかったですね。
ほんと、ドラマ内でもネタにされてますがドンジュの色白が半端ない。
そしてそんな白王子が、筋肉隆々の二の腕を見せつけてくれますので、どうしたらいいのか。
そのうえ優しいジュノ兄さんとまたしてもいちゃいちゃと。
心置きなく萌えろといわんばかりの演出には、どーにも納得がいきません。
あんたがたの本命はウリとドンジュじゃないんか!


こういう態勢ってやっぱドキドキしますよ。頭くさくないかな?とか気になるよね。

全部承知の上で、ウリをからかうドンジュ。
ウリはピアノを練習したことはなくて、ピアニカだったもんだから、
弾くときに必ず頬をふくらませるのね。
それを見て笑いをこらえるドンジュが子どもみたいでね。
復讐なんてさっさとやめちゃえばいいのに。

笑いをこらえているドンジュがかわいかった。
ドンジュもウリが好きだし、ウリもドンジュを好きなんだし、
そういう意味では、いま一番ウキウキする段階だよね~。
お互いの好意をほのかに感じながら、徐々に距離を縮める感じ。

甘酸っぱい!

ジュノのほうも、全部わかったうえで、ウリの話をきいてやる機会が多いです。
あまり接触しないほうがいいんじゃないかな~と老婆心ながら思うけど。
自分はアメリカに行っちゃうし、さすがにウリも大人になったし、
こうして距離を置いてみればかわいい子だからね、心配なのかもね。
置いてっちゃった罪悪感もあるだろうな。

マルは、おばあちゃんを避けた。
絶対ばれる、と思ったからだね。
あの人が、いくら大きくなったからといって、
自分を忘れるはずがない、とわかっていたから。
ヨンギュに対してもそれは同じ。不思議な信頼関係がここにあるなーと思う。
キライなのに、軽蔑しているのに、彼らの愛は信じているマルちゃん。
ふー、きついわね。

ウリは自分が大人になった顔を見ても気づかなかった。
寂しいようなほっとしたようなマルだと思います。
近くにいるのにまったく接触できないのも寂しすぎるじゃん。
ウリになら、ごくごく注意しながらも、からかったり笑ったりして近づくことができます。
ジュナの精神安定剤的な存在なのかも。昔はイライラの種だったが……。
「一度としてあいつを妹と思ったことはない!」と意味深発言をしていましたが、
今後恋愛感情に発展する……なんてことはないですよね?!
ただでさえ傷ついているマルが、これ以上つらい目にあうなんて許しませんからね!

ウリ……。
ドンジュの秘密に気づいたでしょうか?
ず~っと聴覚障害のお母さんを支えてきたちびっこミスクだもん、
きっと気づいちゃったんだろうなぁ……。
それが良い方向に進むといいのだけれど。
絶叫にも振り向かず、るんるんとお家へ入ってゆくドンジュの後姿が切なかった……。


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