魔王 第１話

チェ・ジフンの出演作、ということで、
ずっと観たかった「魔王」なのですが、とうとう視聴始めました。
これ、日本版も制作されてジフニの役は嵐の大野くんが演じたんですね。
そういえば友人が「面白いよ～」と、はまっていた記憶があるようなないような。

よっし、複雑そうなプロットなのでしっかり書いておこう！
と意気込んでいたのですが、

や、ややこしい……。

もう謎だらけの第１話のあらすじなんか私には書けません。
アホ～な私にこのドラマは追い切れるのだろうか……。
一抹の不安が胸をよぎっております。

登場人物を確認しながらとりあえず状況を把握しなければ……。

ヘイ！まずはこのドラマのヒロイン、
シン・ミナちゃん演じる、ソ・へインですね。



彼女はサイコメトラー。
物質に触れることで、残された映像を読むことができるようです。
そのものに込められた思念とか、経歴なんかが断片的に脳に浮かぶのね。

浮かぶのねってなんなんじゃそれは！
と思っちゃう人は、もうこの時点でこのドラマ観られないよね～。

サイコメトラーEIJIというマンガがなければ、
私もそんな超能力は知らなんだ。

12年前のある日、少女だったヘインは
偶然転がってきたバスケットボールを拾った。
フラッシュバックのように脳裏に浮かぶ映像を追う内に、
ある場所にたどり着く。
制服を着た少年たちが、ひとりの少年を囲み、暴力をふるっていた場所……。
しかし、そこにはすでに人の気配はなく、ただ刺殺された少年が横たわっていた。
現場に散らばるハッカキャンデー。
「この飴、お母さんが大好きなんだって……」
かけつける警察を前にキャンディーを手にただ立ちつくす少女ヘイン。

てなことがありまして、現在。
彼女は図書館の司書として働いている。
普段は気をつけて手袋をしているけれど、必要な時にはその能力を使ったりしてる。
友達が占いカフェみたいなのを経営していて、
彼女はそこで使うタロットカードの絵を描いてあげたんですね。

お母さんは聴覚障碍者のようで、彼女は手話も上手です。
かつて警察の捜査に協力した実績もある能力者なのです。

そして、オム・テウンさん演じる、刑事カン・オス。



単純明快な思考の持ち主。頭脳派……とはお世辞にも言えない肉体派。
太陽に吠えろタイプか。
あだ名は……マッチョとかでいいか。

ボーイッシュで化粧っ気もない後輩の女性刑事と、
キレイ好きで女性っぽい若い男性刑事と一緒に、
いかにもデカって感じのチーム長の下で働いております。

彼の実家はホテルを経営してるようなお金持ちさんです。
お父さんとはうまくいってないみたいで家には寄り付かず。
お兄さんは、後をついで社長になってるのね。
その部下のソクジンくんはカン刑事の高校の同級生。
でも社長の奥さんと不倫してる悪い子なんですよ。

ここで真打ち登場！
チェ・ジフンくん演じる、オ・スンハ。



人道派の若手弁護士で、キム・スンギという青年の弁護を引き受けているようです。
スンギは正当防衛？過失？で殺人を犯してしまっていたの。
もちろん遺族は示談なんかに応じる気はさらさらないのですが、
スンハは何とか示談を勝ち取ろうとしているらしい。

このスンギという青年は、カン刑事とソクジンの高校時代の友人。
もし示談が成立するなら、保釈金はカン刑事の兄さん（社長）が払ってくれるらしい。

一連の事件の幕開けは、ある弁護士の殺人事件だった。

いや、「一連の事件」があるかどうか知らんが。
たぶんそうなるんでしょう。

殺されたクォン弁護士は、法曹界では名の知れた辣腕弁護士。
かつて、カン刑事の実家のお抱え弁護士をしており、
彼の恩人ともいえる人物だ。
キム・スンギの弁護も引き受けていたが、第一審判決がでたところで降板。
そして後を受けたスンハは、研修時代にこの先生に師事していたという因縁がある。

クォン弁護士は、夜半に勝手に事務所へ入り込んでいた男に刺されて死ぬのだが、
犯行に使用されていた凶器は、タロットカードとともに配達されたナイフだった。

なんか謎の男に脅された先生が、自己防衛のために
ナイフを取って男を脅すのですが、返り討ちにあったみたい。

届けられていたカードは、「審判」
ヘインの友人が経営するカフェから盗まれたものだった。
しかも、このカードはカン刑事のもとにも届けられていた。
「真実は友人を自由にしない。憲法第11条第1項」
と雑誌の活字を切り貼りした差出人不明の手紙と一緒に。

憲法第11条第１項は、誰も差別されたりしちゃいけないんだよ、
差別なんかしちゃいけないんだよ、人間は平等なんだよ、という内容みたいなんよね。
なんだろね、何がいいたいわけ？

謎の男は、クォン弁護士に恨みを持つチョ・ドンソプという男らしい。
彼はどうも罠にはめられたくさい。
どう考えてもスンハが怪しいんだけど、ふたりは面識がないみたいなのよね。
弁護士事務所から逃げてはぁはぁしてるドンソプさんに、スンハが
「大丈夫ですか？」なんて話しかけております。

スンハの弁護士事務所の事務局長さんは元刑事で、
カン・オス刑事の所属する刑事部のチーム長の後輩。
事務長さんは10年前のある事件をきっかけに警察を辞めております。
この事件の証人でもあったのが、キム・スンギ。
今回スンハが弁護しているあの彼です。
ある事件がなんなのかはまだわかりません。
ヘインが直面した少年刺殺事件は12年前だしね……。

ヘインとチーム長は、旧知の間柄。
６年前の連続殺人事件で、サイコメトラーとして捜査協力してたらしい。
具合を悪くしてしまって、以来能力はあまり使っていないようだけど。

で、このタロットカードから何か読み取れないかっつーことで、
チーム長とカン刑事は、占いカフェでヘインに力を使ってもらうことにする。
彼女は、断片的な映像を見るのだけれど、
その中にカン刑事の顔がはっきり見えて驚くのね。
どうしよう、なんなんだろう、これ……と呆然自失しかけてるところに、
オ・スンハが登場！

そこで第１話は終わってしまうんですよ～。

普通に考えれば、すべての始まりは12年前の少年刺殺事件。
どうもカン・オスとソクジンとキム・スンギは、あの事件にかかわってる。
で、お父さんのおかげ、クォン弁護士のおかげで、罪をまぬがれた。
スンハはあの少年の身内。順当にいって弟なんじゃないかな？
お母さんの命日にクォン弁護士殺されてますし、
葬式の祭壇のまえには、少年のお母さんが好きだったハッカ飴が置かれている。
という状況から見て、そんな気がします。

で、スンハが、兄と、心労で亡くなった母の復讐を果たしていく物語。

なんだと思うのですが、どうなんでしょうか～。
ヘインに握手を求めるあたり、
スンハは彼女がサイコメトラーだとは知らないと思うけど、どうだろう？
彼女は彼の心に渦巻く真っ黒な黒雲の嵐を見てしまった。
ちょくちょく図書館で見かける彼を、ちょっと好ましく思っていたのに……。
見た後も、スンハの姿を見て嬉しそうだったので、
そんなに重要視はしていないみたいですけどね。

とにかくラブコメじゃないので、登場人物が大勢いるし、
相関図がややこしくて仕方ない。みんなちゃんと名前あるし。

だいたいあの人なにもの？
カン刑事に「事件ですか？」って話しかけてた暗そうな彼。
机の引き出しにタロットカード入ってたよね。

スンハは、クォン弁護士が殺害される直前に
メールと電話をしている。
なんだろうねぇ？
事務長誘って飲みに行ったのも、アリバイを証明する人間が
欲しかったからっぽいしねぇ。

めぐる因果の糸車がまわりだした、という感じの初回ですね。

「絵本が好きな人に悪人はいない」とヘインが言ったことが、
また後から大事なエピソードになるような気がします。

ついていくのに必死で、スンハに萌えているヒマなんてありませんでした。
とほほ……。

カン・オスとクォン弁護士のもとへ届いたカードは、「審判」



今までの行いの成果が出る時を告げるカード。
「いい意味ですね」
とカン刑事は言いますが、
「そうではなくて、過去の罪を償う時が来たという意味です」
と、ヘインが答えます。
避けてきたことと向き合うという暗示。
でもそれは悪いことばかりではないのね。
過去の償いを通して自分自身を見直せるから……。

物語の行く末を暗示しているようですね。
全20話ですから、ゆっくり観ていこうと思います。