雑記帳(新居)

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マイアミ4回戦(その2)

2009-03-31 18:41:00 | テニス
(1) Serena Williams (USA) d. (17) Zheng Jie (CHN) 75 57 63
(13) Caroline Wozniacki (DEN) d. (4) Elena Dementieva (RUS) 75 64
(5) Venus Williams (USA) d. (10) Agnieszka Radwanska (POL) 46 61 64
(8) Svetlana Kuznetsova (RUS) d. (24) Alisa Kleybanova (RUS) 62 61
(11) Victoria Azarenka (BLR) d. (25) Agnes Szavay (HUN) 62 64
(26) Iveta Benesova (CZE) d. (19) Anabel Medina Garrigues (ESP) 64 61
Samantha Stosur (AUS) d. (20) Amelie Mauresmo (FRA) 64 64
Li Na (CHN) d. Ekaterina Makarova (RUS) 67(3) 62 62

ウィリアムス姉妹は置いておいて、それ以外に残った唯一の上位選手が、早期敗退がもっとも心配されたクズネツォワとは。

繰り返しにはなるのだが、今のWTAにおいて、スイッチの入ったウィリアムス姉妹以外はもはや味噌も糞もない。
インディアンウェルズではアザレンカが準決勝進出を果たした。今大会はアザレンカとキャロがベスト8に残っている。この2大会で、ランキングの観点でも一気に差が詰まりとんでもない混戦になりつつある。


マイアミ4回戦(その1)

2009-03-31 18:40:00 | テニス
Caroline Wozniacki Def Elena Dementieva 7-5, 6-4

エレーナの試合を見たのはドバイの準々決勝以来になるので、1ヶ月以上間が開いたわけだが…

正直、相当ショックのある試合内容だ。大会の立ち上がりが悪いとかいうレベルの問題ではなくて、深刻なスランプと断定できた。ここまで深刻なスランプは、たぶんツアー選手権出場を逃した2007年以来だろう。2大会連続初戦敗退のヤンコビッチと同じか、それ以上に重大と思われる。
エレーナの持ち味はフォア・バック両方の強打だったはずなのだが、そのストロークにに伸びがない。角度をつけてコートの外に追い出そうとしても追いつかれるし、追いつかれたら簡単に返球されて相手の体勢も崩れない。最初のセットの第1ゲームこそ、キャロのサーブをブレークしよい立ち上がりかと思ったのだが、その後次のゲームで延々と続くラリーを見て、これはおかしい、こんなはずではない、と早くも頭を抱えた。インディアンウェルズの初戦敗退もこのマイアミの初戦も、おそらくこのような感じだったのだろう。

この試合、エレーナのUnforced Error45本と極端に多かったわけだが、決めようとしてミスするよりも、ラリーを続ける間に打つ手がどんどんなくなってミスする場面が多かったと思う。もちろんエレーナのウィナーも28本とそれなりに多いけれども、いい形で決める場面が単発で、ゲーム獲得になかなかつながらない。
エレーナのサービスでリードしている場面でダブルフォルトが出た瞬間とか、あるいは相手のサービスゲームだがエレーナのミス連続したところとか、悪い予感がしたらことごとくその通りになる試合だった。見ていて嫌になる。

さて、キャロについては、目立った成績はなくてもコンスタントに成績を上げているだけに安定感はある。緩急を使い分けなかなかミスをしない。あと、この試合で印象に残ったのは、サーブの威力がかなり増していること。サーブ1本で完全に追い込む場面も何回かあった。

エレーナはこの大会の後チャールストンにも出場する予定で、しかもその次の週にもデンマークでエキシビションなど予定されていたりする。この状況で大会に出続けるのは非常にまずいと思う。今週も含めて、ほぼ4週間をオフにしてレッドクレーシーズンに備える方がよいのではないか。でもいまさらやめますなどとは言えないし。

第1セットも第2セットも展開は酷似しており、いずれも第1ゲームでエレーナがブレークに成功。ところがそのリードを守りきれずに第6ゲームでキャロがブレークバック。そして最後のゲームでキャロがブレークしてセットを奪った。第2セットは、第6~8ゲームまで両者ブレークが続いたが、第6,8ゲームはいずれもエレーナの40-15からダブルフォルトも絡んで逆転で落とした。試合展開の稚拙さも、この2大会全くよくならなかった。