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World Community Grid(WCG)で課題待ち時間を減らして、難病解明にさらに貢献

2022-09-22 21:16:20 | MyPC

分散計算プロジェクトの一つ、World Community Grid(本記事ではWCGと略す)において、長期にわたったIBMからの移管もようやく終わって再開するも、課題受信に高確率で失敗する。瞬間的に連続で受信成功するタイミングもあるものの、基本的にランダムに成功・失敗しているようだ。
WCG(というかBOINCで動くプロジェクト)で受信に失敗が続いた場合、リトライの待ち時間が倍々ペースで長くなっていく。初回のリトライは1,2分後だが、10回も連続で失敗したら5時間といった待ち時間になる。さらに、WCGのOpenPandemicの課題は、1課題につき5つくらいのファイルが送られてきて、それが全部そろわないと解析を始められない。要は、ずっと監視していて課題のリロードをしまくらない限り、課題受信にことごとく失敗しPCが遊んでいるだけになる。
以前Folding@Home(F@H)でも似たような状況を経験した。(当時は参加者が増えすぎて課題自体が枯渇していたことが主な原因)

Folding@Homeで課題待ち時間を減らして、難病解明にさらに貢献 - 雑記帳(新居)

F@Hの場合は、Telnet接続のAPIが用意されており、課題の状態もJSON形式で取得可能である。そこで、課題受信待ちの状況を解析して待ち状態に陥っていたら待ち時間のリセット、ということをスクリプトで書けた。
BOINCもコマンドインタフェースはあるものの、スクリプトなどで解析して課題送受信させるのは極めて困難そうで、正面から攻めることは断念した。その代わり、人間の操作の自動化を試みる。
・BOINC managerのウィンドウをアクティブ化
・[ファイル転送]タブをクリック
・Ctrl-Aキーで全ファイルを選択
・[今すぐ再試行]ボタンを押す
今回、筆者はUWSCという自動化ツールを利用した。

UWSCの詳細情報 : Vector ソフトを探す!

上記の操作をUWSCで記録し、記録された(UWSCの)スクリプトから必要な部分だけを抜き出し、上記程度であればごく簡単なものになる。これを1分ごとに自動という設定もできる。

これで、ようやく枕を高くして寝ることができる。

(追記)ただし一つ問題があることが判明した。通常、5分とか10分とか一定時間操作をしないと、ディスプレイの電源を切るように設定している。しかし、この方法ではごく短い間隔でWindowsの操作を繰り返すので、ディスプレイが常に点灯したままになってしまう。使用しないときは電源スイッチから切るようにしたが、毎回ディスプレイの裏側に回り込んで電源のON/OFFをする必要がある。考えてみればこれが本来あるべき使い方だが、なんとも億劫である。



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