ルルにELSA EX-Vision 1700TV PCIを増強した。DivXのハードウェアエンコードのできる最新ビデオキャプチャカードである。
ただ単にキャプチャカード増やしただけなら、話題にはならない。これがなぜ大問題かというと、ほぼ同等のハードウェアのUSB版、EX-Vision 1700TV USBを以前使っており、トラブルの連続だったからである。
今回の1700TV PCIは、「グラフィックボードやチップセット冷却用のファンを取り付けてエンコーダチップを冷やし」、動作させている。今まで数回録画を試みて失敗はない。しかし、ファンが落下して大事故を起こすのが怖い。(このボードにはファン取り付け用の穴などもちろんない)
1700TV USBは、相性が極めてきつい。歴代3台のエースノート、ビアンカ・マリナ・アネリアに接続したところ、まずビアンカでは全く動作しなかった。マリナでも30分程度でことごとく録画が勝手に止まった。1時間の録画に成功したのはアネリアだけだったので、アネリアがこれの面倒を見ていた。しかしそのアネリアでもトラブルの連続だった。途中で画像が止まり音だけ録音される、TVソフトがフリーズ、そもそも全く録画されない、etc. ここの口コミ掲示板で報告されたトラブルのうち、スタンバイ・休止状態関係を除けば、ほとんどは経験がある!(筆者は録画用マシンは24*7稼働させているため、スタンバイ・休止のトラブルは一切経験がない)
1700TV USBはとにかく中途半端でない発熱である。しばらく録画していると手で触れないほど熱くなる。したがって、これらトラブルの多くは、熱対策がされていないことが原因だと推測される。
さて今回のPCI版である。またしても、エンコーダチップむき出しでヒートシンクすら付いていない。まともに製品の検査をしているとは思えない。いわゆる相性の問題と違い、発熱はどんな環境で使っても必ず発生するのだ。半日くらい連続で使ってみれば誰でもわかるはずだ。
したがって、このボードと同時に、グラフィックアクセラレータ用のヒートシンクとファンのセットを買ってきた。ついにパーツの改造(というほどでもないが)に手を出すことになる!
まず最初にヒートシンクだけを取り付けてインストールを試してみた。発熱以前に相性も非常に不安だった。ルルは、1700TV USBを全く動作させられなかったビアンカに極めて近いマシンだからだ。(DothanコアCPU/855チップセット)しかし、このボードは全くトラブルを起こさず、最初の録画に成功した。それでも、数分録画しただけでヒートシンクがやはり触れないほど熱い。最後はヒートシンクをファンに交換した。
グラフィックボードと違って、このボードにはファンやヒートシンクを固定するための穴などどこにもない。ボードが垂直に差し込まれているところ、グリスの粘着力と、基盤上のちょっと出っ張った金属部品で落下を食い止めているだけだ。(ルルは、AntecのARIAというケースに入っている。小振りのキューブ型で、通常と違い拡張ボードは垂直に差し込む。)あああ…落下して重大なトラブルを起こさなければいいなあ。このキャプチャボードが焼死するだけならまだしも、マザーボードやほかのパーツを巻き込まれたら大惨事だ。
さて、普通のケースなら、ボードが水平で基盤面が下になるから、ファンを取り付けようにも何かの対策をしないと下に落ちるに決まっている。それは皆さんお考えください(笑)
今のところ2時間程度の録画を何回か試して失敗はない。おそらくはファンの御利益だろう。
さて、今週は実験に使えるような番組もあまりない。だからこそ週半ばの深夜に取り付けを決行したのだが。これ以降の録画予定をにらむと、今週前半がリスクの大きい増強の最後のチャンスだった。12/12以降は、WTAツアー選手権集中放送が始まる。11日以降、ルルに万一のことがあってはならない。
今回の購入はもちろん相当に「人柱」覚悟である。なぜそんなパーツにまた手を出したのかと言えば、動作すればHDD節約の効果がとても大きいからである。
MPEG-2 4MbpsとDivX 2Mbpsでおおよそ同程度の実用的画質になる。これは録画1時間につき約1GBの差になる。現在HDDの容量単価最安値でも1GB当たり40円と少し、同内容のHDDを必ず2台一組で持つことにしているから、その2倍で1GB当たり80円。さらに、電力代も計算に入れなければならない。録画した内容を最終的に待避するために、HDDを大量に抱えて電力消費の大きいマシンを動かさなければならない。
1GB当たり90円の費用と考えた場合、約200時間の録画でこのカードの元が取れることになる。そしてこれは、トリノ五輪終了までには確実に到達する。
トリノ五輪自体で200時間を計算している。それ以前にも、12月にはツアー選手権放送、1月には前回バレー世界選手権プレーバックに加えてついに待ちに待ったセリエA1女子バレー放送開始、そして2月はPPO準々決勝まで全部ライブである。五輪前に100時間を超えるかもしれない。
さて、データ量を減らしたいなら、ソフトウェアでのリアルタイムエンコードの選択肢もある。ルルは、WMV8はもちろんWMV9でもDivXでも、640*480の解像度のリアルタイムエンコードは軽くこなす。旧ユリア(AthlonXP 2400+ 2GHz)の時は、WMV8くらいしかできず、実用的なソフトエンコードは将来のCPU(2コアとか4コアとか)を待たなければならないかと思っていた。しかし、ルルはそれほどクロックは違わないのに信じ難く強力だ。
それが使えない理由は、コーミングノイズ(櫛状のノイズ)が極めて深刻だからだ。これは、TV放送のインタレース画像をPCで表示するプログレッシブ画像に変換するときに発生するものである。だから、単純にソフトウェアエンコードすると、いくらビットレートを上げても見るに耐えない動画しかとれない。なお、これがMPEG-2のキャプチャで問題にならないのは、再生時に(DVD再生用のソフトを使う)除去できるからだ。録画したファイル自体にはすさまじくノイズが入っている。
ところが、ELSAのビデオキャプチャは、1700USB/1700PCIとも、どこかでこれを除去しているようだ。(1700PCIの外箱には、ソフトウェアによるプログレッシブフィルタ、という記述がある)DivXでも録画した画像には全くこのノイズが入らない。
このボードは無事に稼働すれば最強だろう。でも初心者にはお勧めできない。熱対策の「改造」を何かしなければ、トラブルを起こすと思われるからだ。
ただ単にキャプチャカード増やしただけなら、話題にはならない。これがなぜ大問題かというと、ほぼ同等のハードウェアのUSB版、EX-Vision 1700TV USBを以前使っており、トラブルの連続だったからである。
今回の1700TV PCIは、「グラフィックボードやチップセット冷却用のファンを取り付けてエンコーダチップを冷やし」、動作させている。今まで数回録画を試みて失敗はない。しかし、ファンが落下して大事故を起こすのが怖い。(このボードにはファン取り付け用の穴などもちろんない)
1700TV USBは、相性が極めてきつい。歴代3台のエースノート、ビアンカ・マリナ・アネリアに接続したところ、まずビアンカでは全く動作しなかった。マリナでも30分程度でことごとく録画が勝手に止まった。1時間の録画に成功したのはアネリアだけだったので、アネリアがこれの面倒を見ていた。しかしそのアネリアでもトラブルの連続だった。途中で画像が止まり音だけ録音される、TVソフトがフリーズ、そもそも全く録画されない、etc. ここの口コミ掲示板で報告されたトラブルのうち、スタンバイ・休止状態関係を除けば、ほとんどは経験がある!(筆者は録画用マシンは24*7稼働させているため、スタンバイ・休止のトラブルは一切経験がない)
1700TV USBはとにかく中途半端でない発熱である。しばらく録画していると手で触れないほど熱くなる。したがって、これらトラブルの多くは、熱対策がされていないことが原因だと推測される。
さて今回のPCI版である。またしても、エンコーダチップむき出しでヒートシンクすら付いていない。まともに製品の検査をしているとは思えない。いわゆる相性の問題と違い、発熱はどんな環境で使っても必ず発生するのだ。半日くらい連続で使ってみれば誰でもわかるはずだ。
したがって、このボードと同時に、グラフィックアクセラレータ用のヒートシンクとファンのセットを買ってきた。ついにパーツの改造(というほどでもないが)に手を出すことになる!
まず最初にヒートシンクだけを取り付けてインストールを試してみた。発熱以前に相性も非常に不安だった。ルルは、1700TV USBを全く動作させられなかったビアンカに極めて近いマシンだからだ。(DothanコアCPU/855チップセット)しかし、このボードは全くトラブルを起こさず、最初の録画に成功した。それでも、数分録画しただけでヒートシンクがやはり触れないほど熱い。最後はヒートシンクをファンに交換した。
グラフィックボードと違って、このボードにはファンやヒートシンクを固定するための穴などどこにもない。ボードが垂直に差し込まれているところ、グリスの粘着力と、基盤上のちょっと出っ張った金属部品で落下を食い止めているだけだ。(ルルは、AntecのARIAというケースに入っている。小振りのキューブ型で、通常と違い拡張ボードは垂直に差し込む。)あああ…落下して重大なトラブルを起こさなければいいなあ。このキャプチャボードが焼死するだけならまだしも、マザーボードやほかのパーツを巻き込まれたら大惨事だ。
さて、普通のケースなら、ボードが水平で基盤面が下になるから、ファンを取り付けようにも何かの対策をしないと下に落ちるに決まっている。それは皆さんお考えください(笑)
今のところ2時間程度の録画を何回か試して失敗はない。おそらくはファンの御利益だろう。
さて、今週は実験に使えるような番組もあまりない。だからこそ週半ばの深夜に取り付けを決行したのだが。これ以降の録画予定をにらむと、今週前半がリスクの大きい増強の最後のチャンスだった。12/12以降は、WTAツアー選手権集中放送が始まる。11日以降、ルルに万一のことがあってはならない。
今回の購入はもちろん相当に「人柱」覚悟である。なぜそんなパーツにまた手を出したのかと言えば、動作すればHDD節約の効果がとても大きいからである。
MPEG-2 4MbpsとDivX 2Mbpsでおおよそ同程度の実用的画質になる。これは録画1時間につき約1GBの差になる。現在HDDの容量単価最安値でも1GB当たり40円と少し、同内容のHDDを必ず2台一組で持つことにしているから、その2倍で1GB当たり80円。さらに、電力代も計算に入れなければならない。録画した内容を最終的に待避するために、HDDを大量に抱えて電力消費の大きいマシンを動かさなければならない。
1GB当たり90円の費用と考えた場合、約200時間の録画でこのカードの元が取れることになる。そしてこれは、トリノ五輪終了までには確実に到達する。
トリノ五輪自体で200時間を計算している。それ以前にも、12月にはツアー選手権放送、1月には前回バレー世界選手権プレーバックに加えてついに待ちに待ったセリエA1女子バレー放送開始、そして2月はPPO準々決勝まで全部ライブである。五輪前に100時間を超えるかもしれない。
さて、データ量を減らしたいなら、ソフトウェアでのリアルタイムエンコードの選択肢もある。ルルは、WMV8はもちろんWMV9でもDivXでも、640*480の解像度のリアルタイムエンコードは軽くこなす。旧ユリア(AthlonXP 2400+ 2GHz)の時は、WMV8くらいしかできず、実用的なソフトエンコードは将来のCPU(2コアとか4コアとか)を待たなければならないかと思っていた。しかし、ルルはそれほどクロックは違わないのに信じ難く強力だ。
それが使えない理由は、コーミングノイズ(櫛状のノイズ)が極めて深刻だからだ。これは、TV放送のインタレース画像をPCで表示するプログレッシブ画像に変換するときに発生するものである。だから、単純にソフトウェアエンコードすると、いくらビットレートを上げても見るに耐えない動画しかとれない。なお、これがMPEG-2のキャプチャで問題にならないのは、再生時に(DVD再生用のソフトを使う)除去できるからだ。録画したファイル自体にはすさまじくノイズが入っている。
ところが、ELSAのビデオキャプチャは、1700USB/1700PCIとも、どこかでこれを除去しているようだ。(1700PCIの外箱には、ソフトウェアによるプログレッシブフィルタ、という記述がある)DivXでも録画した画像には全くこのノイズが入らない。
このボードは無事に稼働すれば最強だろう。でも初心者にはお勧めできない。熱対策の「改造」を何かしなければ、トラブルを起こすと思われるからだ。
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