雑記帳(新居)

移転完了しました

マイアミ2回戦(その2)

2009-03-29 16:06:00 | テニス
Gisela Dulko (ARG) Def. [3] Jelena Jankovic (SRB) 6-4, 7-6(5)

!!!

ヤンコビッチは、第1セットは4-2、第2セットは5-2(1ブレークアップ)としながら逆転を許したようだ。第2セットには、第8ゲーム(デュルコのサービス)で2回、第9ゲーム(ヤンコビッチのサービス)で1回のヤンコビッチのセットポイントがあり、タイブレークも5-2とリードしながらその後5ポイント連続でデュルコに奪われるという、凄い展開だったらしい。

今のところ、番狂わせらしい番狂わせはこの1試合だけ。しかし、上位シード選手が1セットを落とす展開は、前日のデメの試合以外にも何試合かあった。特に危なかったのは、ヤンコビッチと並び極度のスランプまっただ中のクズネツォワで、Tamira Paszek相手に2-6, 1-3ダウンまで追い込まれてから逆転した(2-6, 7-5, 6-1)。インディアンウェルズでは上位選手が危なくなったと思ったらそのまま敗退という試合が相次いだけれども、今のところのマイアミの流れは、危なっかしい試合は多いけれども結局上位選手の勝ち上がりとなっている。

これで、マイアミ終了後のランキングでディメンティエワがヤンコビッチを抜くことは確定した。
しかし、ズボナレワとヴィーナスの絡みでどのような順位になるかはまだ変わる可能性がある。
ズボナレワまたはヴィーナスが決勝に進出した場合、ヤンコビッチを抜く。
ズボナレワまたはヴィーナスが優勝し、なおかつディメンティエワが4回戦までで敗退した場合、ディメンティエワも抜く。
なお、ズボナレワとヴィーナスはドローの同じ側に入っているため、両者が決勝まで進出して対戦することはない。

ズボナレワとヴィーナスの上下関係は、ヴィーナスのほうが先のラウンドに進めばヴィーナスが上位、同じラウンドかズボナレワが先のラウンドに進めばズボナレワが上位になる。

インディアンウェルズでズボナレワが優勝したことで、ランキングの観点では一番面白いけれどもやっかいな状況になっている。当分の間、ベラ子まで含めてブレークダウンしながら計算する必要がある。

マイアミ2回戦(その1)

2009-03-28 17:03:00 | テニス
[4] Elena Demeniteva (RUS) def. Anastasia Pivovarova (RUS) 6-0, 3-6, 6-3

しかし恐ろしく心臓に悪い試合だった。これでは次の試合は勝てそうにない。

相手のAnastatia Pivovarovaなる選手はロシアの若手選手の一人だが、今年の序盤は欠場が続いたこともあり、ランクは172位。その相手に、試合前半はエレーナが6-0, 2-0と一方的にリードしていた。しかし第2セット第3ゲームで、Pivovarovaがエレーナのサーブをブレークして初めてゲームを取ると、そこから流れが一気に変わる。エレーナがダブルフォルトからリズムを崩すという、最悪のパターンで、インディアンウェルズ初戦敗退の悪夢をそのままリピートするかのようだった。Pivovarovaが5ゲーム連取、第2セットは6-3でPivovarovaが奪いファイナルセットに突入。第2セット第3ゲームから第3セット第2ゲームまで、エレーナは5回のサービスゲームを全てブレークされた。エレーナは、第3セット中盤以降も、0-40、合計4回のブレークチャンスがあったゲームを奪えず、最後のゲーム(Pivovarovaサーブ)も0-40からデュースになり5回目のマッチポイントでようやく決めるなど、もう到底見ていられないひどい試合展開だった。

さて、このAnastasia Pivovarovaなる選手、本戦ワイルドカードのチャンスを生かして2回戦進出(デメとの対戦は2回戦)を果たしたのだが、ある意味では圧勝していたらしい。というのは、プレイヤーパーティのこの画像である。一体どこのスーパーモデルだ?


というか、ほかの選手のファッションがあまりにもあれだ。ヒョウ、ペンギン、シマウマ、等々。
お前ら全員動物園に入ってろ(笑)。

インディアンウェルズ決勝

2009-03-24 02:45:00 | テニス
Vera Zvonareva def. Ana Ivanovic 7-6(5), 6-2

ベラ子(ズボナレワ)、初のビッグタイトル獲得おめでとうございます!
ズボナレワはこれまでティア3(今季のInternational Series相当)までのタイトルしかなかったけれども、一気に飛び越してグランドスラムに次ぐビッグタイトル獲得。それも、アザレンカと組んだダブルスでも優勝で単複二冠というおまけ付きである。

とにかくものすごい暴風の中の試合だった。ここまでひどい風の中での試合は見たことがない。照明が揺れているし椰子の木は折れそうだった。
試合中は、サーブのトスが何度となくあらぬ方向に流されるし、ゴミがコート内に飛んできてラリーが中断することもたびたび。ループ状のボールは異様な曲がり方でコート内に入ってくる。

というわけで、まともなテニスの試合はできそうにない条件で、とにかくボールをコート内に入れることに集中したズボナレワが一枚上手といえるだろう。
この対戦では、一発の破壊力はイバノビッチの方があるから、ズボナレワとしては緩いボールを多く使い守備的な展開になるだろうが、暴風のせいでそれが極端になった。およそ2時間の試合で、勝ったズボナレワのウィナーはわずか5本。

この試合、第1セット0-2となった後、ベラ子が一瞬だけ昔のベラ子に戻った。ラケットをコートに3回たたきつけて破壊してしまった。しかし、それで一気に発散すると最近の冷静なベラ子に戻った。ラリーのペースを遅くしてイバノビッチのペースを狂わせて4-2と逆転。しかし、イバノビッチもそれに次第に対応して、第1セット後半はイバノビッチが押し気味に展開した。追いついてさらに第12ゲームでは3回のセットポイントを握った。しかしそれをベラがしのいでタイブレークへ。タイブレークもこのセット全体を縮小したかのように、前半はベラ4-2リードだがそこからアナが攻めて5-4とした。ところが、そこからベラが2本自分のサーブでポイントをとると、最初のセットポイントでアナが無理に打ってネットに引っかけた。
第2セットも第1セット同様に、最初2ゲームはアナが連取しながらすぐに追いつかれ逆転されてしまう。特に第6ゲームのアナのサービスゲームで40-15としながら、アナがミスを連発して落としたのが致命的だった。終盤はアナが精神的にも切れたように連続してミス、結局ベラの6ゲーム連取試合終了してしまった。

インディアンウェルズ準々決勝

2009-03-20 10:59:00 | テニス
インディアンウェルズのベスト4が出そろった。
サフィナは最初の難関と予想されたアザレンカに負けたので、今大会後でのNo.1交代はなくなった。

Vera Zvonareva def. Caroline Wozniacki 6-4, 6-2
Victoria Azarenka def. Dinara Safina 6-7, 6-1, 6-3
Anastasia Pavlyuchenkova def. Agnieszka Radwanska 7-6(8), 6-4
Ana Ivanovic w/o Sybille Bammer

非常にフレッシュな顔ぶれになっている。87世代(1987年生まれ=シャラポワ、イバノビッチ、チャクベタゼほか)の後で一番期待され成績も上がっているのがアザレンカで、90年かそれより後の生まれでもっとも期待されているのがパブリュチェンコワ。2009年、ここまでのプレミア大会およびグランドスラムは全部年長選手がとっている(セレナ、ヴィーナス、デメ、モーレズモ)のとは対照的である。
インディアンウェルズは、グランドスラムと年末ツアー選手権に次ぐビッグトーナメントでありながら、若手の登竜門の色も強い大会のような気がする。また、この大会は過去に3回以上優勝した選手が1人もおらず、それだけ番狂わせが多いということか。