
「パートナーが欲しいという願い事が叶わないんです」
「引き寄せ、いろいろ学んだんですけど」
「祈願もやってもらいました」
このように言われてやってこられたA子さん、30代後半のとても理知的な美しい女性。
お話を詳しく伺っていくと、見えてきたのは、「願い事が叶った時」よりも「叶わない時」のプラス面が彼女にとってとても大きかったのです。
彼女と話していく中で、1番気になったのは、
「空気を読みすぎること」
「いつも人の顔色を見て先回りして動くこと」
「他人の不機嫌は自分のせいだと思ってしまっていること」などでした。
彼女は幼少期から、複雑な家庭環境の中で、「調整人格」や「リスクマネージメント人格」という別人格を創って、生きてきて、それによってとてもしんどい思いをし続けていました。
A子さんにとっては「他人がいることより1人でいる方が気楽だ」「他人がいると気を使い疲れてしまう」と、潜在意識のレベルで、他人をはじいてしまうため、パートナーがいない方のプラス面の方が、ずいぶん大きかったのだと思います。
このような状態で、いくら引き寄せや祈願などを他の方にやってもらっても、現実は何も変わらないはずです。
願い事がある時、それが「叶った時のプラス面」「マイナス面」を書き出して冷静に見てみると、願い事が叶うか、叶わないかが、客観的によく見えてきます。
こんな男性もいました。
この方も40代前半、婚活をいくらやってもパートナーを願っても見つかりません。
この方と話していくうちに、「パートナーがいたらお金が減ってしまう」「いない方がお金が貯まる」というプラス面がとても大きいことがわかりました。
私たちは、大切にしたい優先順位が人それぞれ違います。
先の女性は、「自由でいること」「気楽なこと」が人生の最大の優先順位であり、後の男性は「お金がたくさんあること」が、優先順位の1番であったのです。
この優先順位の1番にそぐわない現実を潜在意識は全てはじいてしまうのです。
では、どうすればよいか。
まづ、自分の優先順位を確認し、パートナーを得ることによって、そこに変化が生まれてもよいかどうかを問いかけてみることです。
それがノーであるならば、いくら願っても叶わないので、諦めて、今の自分の現状維持を認めてあげるしかないでしょう。
私たちが何かを願う時、反対意見がなければ、大抵のことは一瞬で叶うと言われています。
叶わない時は必ず反対意見があります。
反対意見がある事を認めて、充分感じきって、変化する事を自分に許可してあげましょう。
そして反対意見にも感謝して、手放す事ができれば、必ず願い事は叶う流れになっていくと思います。