ヒーリングスペース ブルーローズ

✨あなたの中のアダムとイブに出会う旅✨

「救済人格」のおはなし

2024-02-13 08:28:38 | 人格統合

 

別人格シリーズになりますが、「救済人格」を持っていらっしゃる方も多く出会わさせていただきます。

誰かを助ける、救うことが自分の役割と信じてやり続けていくうちに、行き詰まり、燃え尽きてしまう、そんな経験をされた方もいらっしゃると思います。

 

私が出会った40代、シングルの男性、この方は強烈な「救済人格」を創り出していました。

「助ける要素のない人には惹かれない」「できるだけ、問題をたくさん抱えてる人しか好きになれない」そう言われるのです。

その結果、最初は、大変な状況の女性を一生懸命助け、女性も感謝してくれますが、そのうち、もっとさらに要求が高くなり、うまくサポートできないと、愚痴や不平不満を言って、彼を困らせる。彼がその要求を叶えると、また次の問題を持ってくる、その繰り返しをやり、最終的には、その女性はもっと要求を叶えてくれる男性のところに逃げてしまう、そんなパターンを何回も繰り返していました。

彼は幼少期から、成人するまで、殺伐とした家庭の中でいつも「調整役」「愚痴聞き役」「便利屋」の役目をこなしてきていたのです。

いつしか、それは彼にとって当たり前になっていきました。

いつも目の前に何らかの問題があり、それを解決し、助けることでしか自分の存在価値を見出せない状態になっていました。

そのドラマが異性との関係の中で、繰り返され、このパターンばかりおかしいなぁと思い始めた頃に、セッションに来られました。

たまたまその時、意中の彼女がいたため、最初はソウルメイトリーディングをさせていただいたのですが、私はその方の本質がはっきり見えてしまうので、気になっていろいろお話を伺っているうちに、彼が「救済人格」という、別人格をメインに生きてきたことがはっきりわかりました。

「ひょっとしてあなたは本当に小さい時は、親を困らせるぐらい活発でマイペースだったんじゃないですか?」とお聞きすると、「そうなんです、親に聞いてみたら育てにくい子だったと言われました」と教えてくださいました。

「その頃の自分をいつぐらいから、封印したのですか?」とお聞きしたら

「下の弟が生まれたあたりかもです」とおっしゃられたので、やはり!と思いました。

彼は弟が親から可愛がられているのを見るにつけ、自分が愛されてないと思い込んでしまって、親から愛されるために、親を助ける、いい子になるという「救済人格」を創っていったのです。

私たちは、自分が小さい時に創った人格を気づくまでずっと続けると言われています。

いつも言っているように、その傾きが大きくなればなるほどに、「助けを求めている人を引き寄せる」「自分をサポートしてくれない人に惹かれてしまう」というパターンにハマっていきます。

彼とのその後のセッションの中で、別人格の言い分を聞きましたが、「問題解決こそが素晴らしい、問題の多い人が良い、それを解決できることに価値がある、楽をしてはいけない、必要とされなくなるのはダメだ、甘えてはいけない」と、いろいろ語り出しました。

それから、本質の「マイペースで人を振り回すぐらいパワフルなエネルギー」の暴走を防ぐために、頑張ってくれていた別人格さんに感謝して、これまでの苦労を労いました。別人格さんは、最初、自分が消されるのではないかとジタバタしていましたが、「それはないし、これからも活躍してもらうよ」と話していきました。

充分にそういう対話をした後に、本質との統合を行いました。

今の彼は、仕事上や、何かトラブルがある時は別人格さんにサポートしてもらい、対人関係においては、本質のエネルギーで生きれるように段々と変化されてこられているようです。

私たちは無意識に別人格メインで生きて、それを見て好きになってくれる人と付き合う場合が多いのですが、先程の彼のように、段々と時間の経過と共にうまくいかなくなってしまいます。

自分の本質を表現して、それでもうまくいく相手と出会えたなら、お互いがそうであるなら、パートナーシップはスムーズになっていくと思います。

ただ、自分の本質を忘れてしまっている場合が多いのですが、それを思い出す方法は、いろいろあるので大丈夫です。

 


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「聞く力」について | トップ | ソウルメイトリーディング ... »
最新の画像もっと見る