リンリンと二人きりというのは、全く初めての体験だった。
閻魔市。
江戸時代から続くもので、いつしか露天がメインになったものらしい。
私が幼稚園、小学生の頃は、バナナの叩き売りもいたので、それだけで楽しい雰囲気であった。最近、そういう人たちは本当にいなくなってしまった。
つまり、寅さんも過去と言うことになるのだろうか。閻魔市というと、閻魔堂の前にいた傷痍軍人の方々。本当に怖かった記憶がある。異様な感じというのだろうか。もちろん、私の定かでない記憶なので何かと勘違いしていたのかもしれない。
でも、今日はリンリンと二人きりで楽しかった。かき氷を買って、パパはビールを買って一緒に昼酒&おやつを満喫。
順番が逆になってしまったが、その後閻魔堂をお参りして、甘栗、から揚げ、たこ焼き、お好み焼きをお土産に帰宅した。
リンリンは輪投げ、金魚すくい、スーパーボールすくいに、人形すくいを楽しんだ他、お化け屋敷に入ることはなかったが、その前で十数分間、お化け屋敷を観察していた。本当に楽しそうに観ていたが、誘っても遂には中に入ることはなかった。
かすかにお堂が見えますね。これが閻魔堂です。中には恐ろしい形相の閻魔様と地獄絵巻がお堂の中に展示されています。嘘つくと舌抜かれるよとリンリンに教えてあげました。
誠実な人間に育って欲しいと思う。
きっと、今日のことがほんの少しでもリンの記憶の楽しい思い出として反芻されると嬉しいなと思うのである。大好きなリンリン。また、お父さんと一緒に楽しく遊ぼうね。