その後のその後、、、、

夏に初めてやってみた、大々的な健康診断の結果がやっと手元に届いた。

ふふん。
ドーーーセーーーーー
健康優良児、、、、という結果なんだろうなあ、、、、、
ふふん。





封筒を開けてみると、、、、、、

























健康診断結果 E







幾つかの部分で、要精密検査、、、、、、と書かれてある。。。。



えーー
私って、、、、具合悪いの？？？？？






人生、急に怖くなってきた。
５４歳、、、どうする？？？

そして、、、その後、、、、

”　バーバラはアキコがいない時に働くから、二人でテーブルはシェアできるから。”

ルーシーはそんな風に言っていたのだが、、、、、
私がサロンに来る日はバーバラもいる。
テーブルにはどんどん、バーバラの私物が増えてきた。。。。。

”　バーバラの机から電気ファイルを借りていいですかあ？　”

質問する私、、、、すぐにバーバラの机と呼ぶようになり。。。。
バーバラは月曜以外、土曜日も毎日働いているようだ。。。。




バーバラはとてもいい人。
イギリスに新しい未来を求めてやってきたと、、、、
ネイルのことも聞くと丁寧に教えてくれる。
ルーシーではなく、、、、バーバラを師匠とあがめよう、、、、、、気持ちはそこで落ち着いた。
バーバラから色々習って、習い終わったら、このサロンは辞めればいいじゃないか。。。。

ここにいても私のテーブルはない。
それでも私が時々、お客さんの相手をして、収入に繋がるのはありがたいのだが、半分はサロンに行く。
私がいなくなってもサロンは困ることはない。なんでもやってくれるバーバラがいる。
私がこのままここにいても、サロンは損にはならない。。。。給料を出しているわけではないのだから。。。。



割り切っても、今までとはサロンに行く時の気持ちは違う。
そんな時に、不動産屋からこんなメールを受け取り、、、、




”　アパートのオーナーがこのアパートを売ることを決心しました。来週、部屋の写真を撮りに業者が入りますので、お部屋を綺麗にしておいてください。内見のリクエストが入ったら、メールで知らせますので、その時も掃除をお願いします。買い手がついた場合は、二ヶ月以内に引っ越してもらうことになります。引っ越し先のめどをつけてもらうのもいいかもしれません。”







エーーーーーーーーーーーーーーー





引っ越しと言われても、、、、
すでにメタボは東京に戻った、、、、、
もし本当に引っ越すことになるとすると、、、、私、一人で対応することになるのかあ？？？？


５年目のこの生活。。。。
このアパートでの生活はそれなりに慣れてきたのに、、、、


引っ越しーーーーーー　？？？



そしてメタボの一言、、、、

”　最悪、、、日本に戻るか？　”






日本には戻りたい、、、、が、、、、こういう状況は想定していなかったぞ、、、、、
本当にどうなるの？？？
５年目のイギリスはいきなり、、、、、いろんなことが、、、、、、





息ができないーーーーー

そして、、、バーバラ、、、、

一ヶ月も夏休みをもらい。
引き続き、１週間ほどサロンは休んで、おまけの夏休みを楽しみ。。。。


そこには大きなびっくりが、、、、、、サロンには、、、、


若い、、、、
金髪の、、、、
外国人が、、、、、、



え？
誰？？？？




私のお客さん相手が終わった後、私がいたテーブルを手際よく大々的に掃除し始め、、、、、


え？





彼女、、、
ハンガリー人の、、、、





バーバラ、、、、




２６歳。すでにイギリスにて生活を始めているボーイフレンドを追って、イギリスに来て２週間。
ハンガリーはネイル施術技術がとても高い国。
ブタペストにて２年、ネイリストとして実際に働いていた彼女。。。。
オーナー、ルーシーが教えることは何もない。
速攻、戦力！



ルーシーとお客さんの話が耳に飛び込んでくる、、、

”　リーのお母さんが病気でね、ここのところ休みがちで、そこにバーバラが履歴書持ってきてくれたのよね。先週から普通に働いてもらっているのよ。　”







リーとはもう一人いるネイリスト。彼女のお母さんの具合が突然、おかしくなったということで、リーはお店を珍しく続けて誰休み、お母さんに付き添っているとのこと、、、、
誰がリーのお客さんをカバーするのだ？？？　ルーシーも自分の客がいる、、、、

そこに仕事を探してやってきたバーバラ、、、、、
教えることは何も必要ない、すでにバリバリのネイリストである彼女、、、、、ルーシーにとって、、、、棚からぼた餅、、、、状態とはまさにこのこと？？？





私には、、、、
私には、、、、
バーバラがサロンで働き始めたことは知らされていなかった。。。。。。。。








ルーシーから、、、、トレーニングもするからとサロンで働くように誘ってもらったのが去年の夏。
お店の経営が安定していないから、見習い生の給料は払えないとはっきり言われ、、、、
通常はパシリ状態で、一見さんのようなお客だけを相手に、お小遣い程度のお金を受け取って今まで働いてきた私。。。。






ルーシーからは、、、

”　バーバラのことは言い忘れていてごめんなさい。先週から働いてもらっているの。あなたが娘さんのお迎えで早めにサロンを出る時も、ご両親に会いに日本に一ヶ月戻る時も、私は何も反対したことがないでしょ。バーバラはお店の最後、7時まで働いてくれるのよ。リーのカバーも任せられたしね。
ハンガリーでの経験は貴重で、すごく助かっているのよ。あなたを追い出すつもりはないわよ。あなたは今までどおりでいいのよ。　私はこれからのサロンの新しい計画で頭がいっぱいですごく忙しいの。自分で、こんな風に自分を売りたい！というアイディアがあったら、どんどん出して。ガビーに頼んで、フェイスブックに広告打って貰えばいいわ。　アキコの施術だと安くなる！とかって、、、、ね。　１０月にはメイクアップをするスペシャリストもチームに入るのよ。お店の内装も大きく変えるから。バースで一番のサロンを目指すわ。ベトナム人のサロンには負けないわよ。　”





サロンにはネイリスト用のテーブルが４台。
ルーシーが座る。
リーが座る。
ガビーが座る。
バーバラが座る。


どう考えても、、、、私がこのサロンで正式にネイリストとしてデビューできるとは思われない。
しかし、バーバラの技術はかなりのもの。
東欧のネイル技術の高さに納得。


”　バーバラ、横で見てていい？　”
”　もちろん！！！見て勉強できるよね。どうぞ見てね！　”


とても可愛く。
新鮮で。
信用できる技術の持ち主。



















この私に勝ち目はゼロ。
私なんかより数段気の利くバーバラである。
私なんか、サロンに必要ない！

明らかな事実、、、、、、、、
それは、恥ずかしいぐらい、明らかで、、、、、、

日本で楽しく過ごした夏、、、、台風で大変な目に遭いながらイギリスに戻り、、、、三人で誕生日を祝おうとイギリス国内旅行に出かけ、これからもっと頑張るぞーーーとサロンに戻ったら、、、、、
こんな大きなぐじゃぐじゃなビザが顔めがけて飛んできたーーーーーーーー





”　来年、結婚するの！　”


これも運命？
バーバラは私の誕生日、８月２６日にハンガリーで結婚式を挙げる。。。。

２０１６ おまけの旅行−２

この宿屋の予約を取ったのはメタボ。
電話で話しをつけていた。

”　管理人なのかなあ、、、、フェリックスはドイツ人だよ。　宿屋のオーナーが別にいるのかなあ、、、　”

などと想像していたメタボだったのだが、、、、





”　やっと到着したね！　フェリックスです。　”


そこには背の高いドイツ人。
この宿屋のオーナー。
スコットランドに移り住んで２０年以上。５０歳。
若いスコットランド人の奥さんとの間に、子供が二人。


”　九ヶ月前に買ったばっかりで、まだ全室の改装ができてないんだよ。１７部屋あるうち、今使えるのは７部屋のみ、、、、Airbnbに出しているんだけど、予約はひっきりなしだよ。　”


その宿屋は、、、ダウントンアビーに出てきた屋敷ーーー　とは言わないが、、、、
この手の物件も売りに出されるのか、、、、
そして、、、それを買ってしまう人も、、、、いるのか、、、、１７部屋あるお屋敷ーーー！！！


知りたがりのメタボ、、、、

”　フェリックス、、、、こんなことを聞くのは失礼だとは思うけど、、、、こんな大きな物件を買うための資金というのはどうしたんだい？　”


フェリックス、、、、こんな個人的な質問にもクールに対応。

”　ドイツの両親が、自分たちの城を売ってね。　妹と自分にそのお金を分けてくれてね。それで買えたんだよ。　”




え？
両親が自分たちのお城を売った、、、、、
え？
お城？？



お城？？？！！！！！



大きな部屋に大きなベッドと、簡易ベッド。
部屋の前に共同トイレとシャワー。



大きなベッドの横には、、、、こんな電話が、、、





よく見ると、、、、以前の持ち主の名前が、、、、LOVELACE、、、、　可愛い苗字だわ、、、、





”　フェリックスからもっと情報聞いたんだけど、、、、その　Lovelace という人、、、、。ほら、、、覚えてる？　”　Out of Africa ”　という映画、、、あの主人公だった人の従兄弟がここを所有していたんだってさ。だから、あの映画の主人公となったあの女性も、ここに泊まったことがあるんだってさー！　”







フェリックスの奥さんはかなり若いスコットランド人のセーラ。
とても可愛い感じの人で、宿泊客の相手を積極的にこなしている。
彼女のご両親がやってきては、二人の孫のお世話をしてくれているようだ。
フェリックスもセーラも音楽家。
音楽スタジオを作り、ミュージシャンを集めて泊まらせるのが将来の計画だそうだ。

お金の生臭い匂いはしないものの、、、、、
お金のパワーに圧倒された、、、、、

お金持ちの余裕ある生活。。。。ここまで余裕があると、お金の存在さえも忘れてしまう。。。。




悲惨な天気予報とは全く反対に、、、、私たちは、、、、

こんな夕日を拝み。





最後まで青い空の下、アップルちゃんを走らせた。











自宅に戻ってからはスコットランド映画大会！

ローカルヒーロー

ハイランダー