knock knock

押し出されてイギリス生活開始。外人の旦那と娘と戦いながら、、、独り言発していhます。。。BGMは!CNBLUE。

最期の言葉

2018-08-04 07:45:18 | 生活独り言
名古屋に住むオバ。。。
78歳。
旦那さんを8年ほど前に亡くした。
今でも精神病棟で働く看護師さん。
勤務先の病院までは朝4時に起きて2時間。時々、内緒dr車通勤するも、基本的に4回も電車を乗り換えるそうだ。
旦那を亡くしてから、新たな出発という事で住んでいた家を売り、モダンなマンションに引っ越し。

おっとりしたうちの母親とは正反対。
いつもテキパキしたオバである。

そんなオバのマンションの目の前に、名古屋で話題のスーパー銭湯が出来上がり。
そこに行ってみようと話が盛り上がった。

父親のお葬式という理由からの久しぶりの再会であった。
話題は「死」。
オバの旦那さん、、、建築家として働き定年後はガーデニングを楽しんだそうなのだが、どうも疲れがひどいと。ずっとバリバリの看護師だったオバは仕事中心で、旦那さんの顔色を管理する事が出来ず。旦那さんはとうとう病院へ。そく入院を勧められ。診断は手の施しようのない大腸ガン。そこら中に転移していたそうだ。

「 即入院とか、、、自分でも突然の最期を感じたのだと思うわ。そこで今までの思いを吐き出し始めたのよ。」

オバさんの旦那は普通に仕事をしていたけど、ギャンブル泥沼にはまっていたらしく、、、
その口からは、どこで何をやっていくら借金がある、、、、という話だったそうで、、、
病室でオバも口があんぐりー
借金の額の恐ろしい事。。。。


「 今だからもう笑い話。看護師でありながら、旦那の変化に気がつかなかった自分を責めたわ。借金は返すしかない、、、必死で親戚に泣きついた。姉さんにも借りたわよね。。。人間、最期を感じると懺悔するのかな。。。」


入院したオジのガンは広がりすぎて何も出来ず。
手術を受ける事なく1週間もせず亡くなった。
本当にこれが最期と感じたオバは、携帯電話でハートの絵文字と愛してる、ありがとう、、、、とメッセージを打ち、ベッドの旦那さんに見せたとの事。旦那さんは、、、


「 はっはっはーーーー」


大笑いで亡くなったそうだ、、、、

借金の懺悔、、、思い残す事なく亡くなった旦那さんのこと、今なら笑えると。
喪失感から抜け出すのに3年はかかると、、、


「病院で 最後に別れる時、お父さんは、色々とありがとうございましたって言ったの、、、普段から、寝る前にありがとうございますって敬語で言われたんだけど、あの夜も敬語はやめてよ、明日も早く来るって言ったんだよね。それが最後になっちゃったわ。」





オジも父親も、冷静に考えると、綺麗に別の世界に移ったのかなと思う。