戻ってきた大親友

火曜日は娘のバレエ教室がある日。
バレエ教室へはバスを使って行けるには行けるのだが、その時間は信用できるものではなく。
車に乗ってしまえば、１５分はかからない場所のため、私はタクシー係をかってでている。


”　早く用意しなさいー　”


娘に言いながらもギリギリまで携帯からは手が離れず。
その彼女はすでに靴を履き、おお、、、私が遅れをとっていると急いで車に乗り込んだ。


バレエ教室は１時間。
娘を待つ間、私は今となっては大親友となっている携帯電話から離れられない。
堂々と大親友と時間を過ごせる。娘を待っているんだモーーーーン！！！





が、、、、
あれ？
電話がない。。。。
私の携帯電話、、、どこ？？？
あれ？？


急いでいたから、玄関におき忘れた？？
あれ？？？出発直前まで携帯電話は触っていたのに、、、、最後、、、、どこに置いたっけ？？？？







本を持ち歩いているわけでもなく。
新聞を持って来たわけでもなく。
本日は特に買い物をする必要もなく、、、、

携帯なくて、私は何をすればいいのだ。。。。。。








ボーーーーーーーーーーーーーーっと。。。。
一人、車の中で独り言を言って見たり。
ボーーーーーーーーーーーーーーーっと。。。。
ただ、、、、
ボーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと、１時間。。。。。


やっと娘が戻った。
娘に私の携帯電話に電話してもらったのだが、車内、何も聞こえず。




うーーん、、、、やっぱり家におき忘れた？？



家に戻って玄関のあたりを見渡すも、、、、




携帯電話が、、、、、





ない。




えっと、、、、私、どこで携帯電話を触っていたっけ？？？
自分の動線を辿って見たのだが、、、、、
携帯電話、、、、、











ない。









え？？？
パニック。。。。。


娘、、、、

”　７分前にママから電話が入ってる。。。。。拾った人じゃない？　電話、落としたんだよ。。。　メッセージが入っている。　”




え？


”　え、、、、、メッセージを聞いて見てよ、、、、　”





ついこの間、カバンを失くした元メタボに呆れた、、、怒った、、、、私である。。。。
この私が大親友を落とすだなんて、、、、元メタボには絶対にバラしてはいけない失態。。。。


え？どこで？？？いつ？？？？？全然、、、、記憶にない。。。。。。


”　仕事の帰り道にこの電話を拾いました。電話の持ち主さん、この電話番号に電話くださーい！　”






ヒーーーーー
誰これーーーーーーーーー　？？？
私、、、、本当に電話を落としたんだ、、、、ジーパンの後ろポケットから、、、、車に乗る時に落ちた？？？？？？？　全く記憶ぜろ。感覚がない。




”　すみません、、、、電話、拾ってもらったようなんですが、、、、私の物です。。。落としました。。。。　拾ってくださってありがとうございます。電話、とりに伺いたいです。どこに行けばいいですか？　”

”　仕事の帰り道で、電話が落ちているのを見つけたんだよ。うちで保管してますー　”


男の人の声。
彼の家はうちから歩いて１０分ほどか、、、、外が見えるところにいるからと言ってくれて、、、、、、
とりあえず、日本にお土産として買った、なんでもないクッキーなのだが、お礼として持って、その人の家まで急ぐ。







その人は道路に面するリビングルームだろうと思われる部屋から、外を見張っていてくれた。
優しそうなおじさん。。。。
私たちを見るなり、すぐに出てきてくれた。



”　仕事の帰りに、これを見つけてね。でも電話にはロックがかかっているでしょ、、、、電話を受けたとき、サイレントモードだったから気がつかなくて。それで後で受信の表示があったから、その番号に電話してみたんだよ。”




うーーー
いい人でよかったあああああ
うーーーー
このおじさんでよかったーーーーー




クッキーを無理やり渡して帰ってきた私たち。。。


神様、、、、お父さん、、、、お守りくださってありがとうございますーーー
運がいいなあ、、、私、、、、、
イギリスにもいい人はいっぱいいるなあ、、、、、


クーーーーー







どっと焦った。。。。。