気遣い

エイドリアンとクリスティーナ、、、、同じ年カップル、、、、
大学の仲間が人生のパートナーになるとは。。。

私だって大学の先輩が大好きだった、、、
恋焦がれて2年。
卒業して1年付き合ったが、、、、漫画のように振られたっけ。。。。


クリスティーナ、、、私とも同じ年の女性だ。
大きい違いは、、、アジア人でもシンガポール人は最初から英語ができているという事か、、、、
イギリスの大学の文学部だった彼女は明らかに読書家で、言葉を多く知っている落ち着いた感じの人だ。

そこにアジアの気遣いも乗って、、、、

いやあ、、、クリスティーナってめちゃいい人。。。。。


6時集合のパブにちょっと遅れて到着のメタボと私。
雨に濡れて入って来た私達に暖炉横の席をかわってもらい。
暖炉で濡れた上着を乾かそうと私は上着を腰に巻いて座った。カバンは膝の上、、、


話しが盛り上がって来て。
この腰の上着やら膝の上のカバンがうざくなって来た私。。。。


クリスティーナは見逃さなかった。


「　上着、こちらに置いたら？カバンも！！　」


う、、、見られてた。。。。


エイドリアンとクリスティーナは小さめのグラスに飲み物と、おつまみにスナック菓子を食べていた。
当然、私たちにもどうぞと。
エイドリアンがスナックに手を出すと、もちろん、スナック菓子の開け口は彼の方に。。。
それが長く続くと、クリスティーナはまた私たちの方にスナック菓子の開け口を向け直し、食べてね！と一言。私、、、食べたそうにしてたのかなあ。。。。



イギリスに住んで30年以上の彼女。彼女が飲んでいた飲み物は地元の物だそうで、全てにおいて色々詳しい。古本屋を経営した事もあるそうで、、、、優秀で頼もしい事がよくわかる。
私は相変わらず英語に苦戦していて英語の本は読みたくて買うけれど、買うだけだとバカ丸出しの話しをすると、、、、


「　吉本ばななの本とかどう？日本語の本と英語の本と照らし合わして読むのがいいのでは？　図書館にもいっぱいあるわよ。日本の本の英訳版！！　」


クリスティーナの方がよっぽど日本文学にも詳しいはず。。。。



ちょっと顔合わせ、、、で会ったのだが予定以上に2人を引っ張り込んだ。
お腹が空いているエイドリアン、、、、
話しが止まらないメタボ。。。。



やっと帰ろうと席を立った。。。
あ、、、、私、、、、傘、どこに置いたっけ？！？！
遅れて入って来て焦っていた事もあり、入って来た時に傘をどうしたのか全く覚えていない。
クリスティーナは見ていた、、、、


「　大丈夫？何か探してる？！　」


戸惑って入る姿をすかさず見られて、、、、、恥ずかしいーーーーーばかり。私たち、同じ年なのに、、、、

夫婦で会話が完璧に通じ、その上にアジアの心遣いが乗り、、、、
あああ、、、クリスティーナとエイドリアンって本当にいい夫婦なんだろうな。。。。


クリスティーナって本当にいい人。。。。
いい人にはいい人がくっつくね。



私？！？！
どうなってるの？！？！
私が悪いの？！？！