

「プロはやっぱり違うなぁと思いました。打球の速さも、球の速さも、全然違いましたね」「どうにもならないという感覚ではないです。足りないものは…やっぱりバッティングですね」「最初は緊張したけど、関本さんや中村豊さんが声を掛けてくれましたから」
阪神のオープン戦初戦、いきなりの遊撃スタメン。三回までに3度の守備機会を難なくクリア。二回にグラボースキーに二遊間を抜かれると、四回の打席では二遊間寄りにシフトし、打球方向をまんまと的中させた。打球は惜しくもグラブの先をすり抜けたが、岡田監督も「いろいろ考えてるわなあ」と目を細めた。
打撃でも魅せた。五回の第2打席では、オリックスの中継ぎエース・加藤大に対して、2―0からボール、ファウル、ボール、ファウルと必死に食らいつく。最後はナックルボールの前に空振り三振に倒れたが、プロに“本気”を出させた粘り強さが光った。そして七回、無死一塁では送りバントを一発で成功させるなど、18歳とは思えぬ巧者ぶりを発揮した。



