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キジョラン・3~種髪

 キョウチクトウ科(←ガガイモ科)カモメヅル属の「キジョラン(鬼女蘭)」。この種髪の様子を鬼女の乱れた髪に見立てて名付けられている。“ラン”の名が付くがラン科ではない。去年の夏に、高尾山“3号路”でその花を初めて見たが、高尾山にはキジョランが多いと知り、果実の姿を求めてまた登ってきた。この日は“2号路”から“3号路”を進んだが、“2号路”ですぐに大きな葉を見つけ、その後、登山道のいたるところで見られることにいささか驚いた。これならすぐに果実が見つかると期待したが、行けども行けども大きな葉だけで果実が見つからない。そして“3号路”の半ばで大きな種髪を発見。周りにも7~8個の種髪がある。『やっと、見つけた。』と小躍りしてあたりを見回すが、何故か種髪は見えども果実が見えぬ。この後“5号路”“4号路”“6号路”と下ってきたが、結局、最後まで果実は見つからなかった。まあ、とりあえず種髪が見られただけでも十分な成果。果実は次回の宿題にしよう。種子の長さは1.5センチほどあり綿毛の長さは2センチ以上はある。果実は成長するまで1年以上掛かるので、この種髪は一昨年に咲いた花のものになる。
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ハンショウヅル・3~果序

 小山内裏公園から続く尾根緑道に生育する「ハンショウヅル(半鐘蔓)」。キンポウゲ科センニンソウ属のつる性落葉木本で、春に半鐘のような花を咲かせ、秋に果実が稔る。花の時期にはセンニンソウの仲間とは思えないが、この綿毛の果序を見ると同じ仲間だと納得できる。果序の直径は4~5センチで、ひとつの果実の長さは6~7ミリ。その先端に長さ2センチほどの綿毛が付いている。
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