元サラリーマンの植物ウォッチング第5弾。写真はクリックすると大きくなります。
多摩ニュータウン植物記Part5
マグワ・1~葉痕
堀之内地区の空き地に生えている「マグワ(真桑)」。クワ科クワ属の落葉低木で、ここは以前はおそらく桑畑だった場所で、この樹は取り残されてしまったのだろう。多摩ニュータウンのある八王子市は、戦国時代は城下町、江戸時代には宿場町として栄えたが、関東山地と武蔵野台地の境に位置し、山がちで耕作地が少なかったため、機織(はたおり)や養蚕が、古くから農家の大切な仕事だった。周辺の村々で作られた絹織物が、八王子の“市”に集められ、次第に“八王子織物”と呼ばれるようになり、絹織物産業や養蚕業が更に発展していった。そのため八王子には“桑の都”や“桑都(そうと)”という美称がある。西行の歌と伝えられている
浅川を渡れば富士の影清く
桑の都に青嵐(あおあらし)吹く
という歌はこの八王子を詠んでいるらしい。
さてマグワの葉痕には楽しそうに笑っている顔が見えた。
浅川を渡れば富士の影清く
桑の都に青嵐(あおあらし)吹く
という歌はこの八王子を詠んでいるらしい。
さてマグワの葉痕には楽しそうに笑っている顔が見えた。
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