NHKバラエティ番組『チコちゃんに叱られる!』をいつも楽しく見ているが、先日の放送で人間の記憶に関しての話があった。人間の脳では顔を認識するのは右脳で、名前を覚えるのは左脳であるということ。そしてその記憶量は顔認識が無限になるのに対して、名前を覚えるのは限界がある。その結果、顔を知っていても名前が思い出せないという現象が起こり、これは老化とともにどんどん広がっていくというもの。興味深かったのは、右脳の“顔認知センター”は、3つの点があるだけで顔と勝手に認識してしまい、その記憶に要する時間はわずか0.15秒とのことだ。葉痕の3つの維管束痕が顔に見えてしまうのは私の変な趣味ではなく、人間ならだれでもそういうふうに見えるのだった。
写真はミカン科ゴシュユ属の「ゴシュユ(呉茱萸)」。その葉痕には3つの点があり、右脳の顔認知センターはこれを顔に見立ててしまう。