シュンラン・4～南大沢2丁目

　南大沢2丁目の雑木林に咲く「シュンラン（春蘭）」。ラン科シュンラン属の多年草で早春に花茎を伸ばし細い葉に隠れるようにして花を付ける。この界隈では何ヶ所かで見られこの時期に花を探すのが楽しみになっている。花の背丈は10～15センチで一番上が上萼片。左右に拡がっている2枚の大きな側萼片と、その内側に蕊柱を包んだ2枚の側花弁が見える。その下の赤い斑点がある部分が唇弁。

ツチグリ・2～上柚木公園

　上柚木公園の北東入口から坂道を登っていると、道端にたくさんの「ツチグリ（土栗）」が拡がっているのに気付いた。ツチグリはツチグリ科ツチグリ属のキノコで、前夜の雨で外皮が拡がったようだ。中央の球体に雨粒が落ちるとその衝撃で胞子を噴き出す仕組みになっており、晴れの日が続いて乾燥すると外皮が内側に丸まって全体が球形になり、風によってコロコロ転がって移動する。そのためツチグリには“晴天の旅人”という洒落たニックネームがある。