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チョウジザクラ

 地元ブロガーさんの写真展で存在を知ることができた「チョウジザクラ(丁子桜)」。バラ科サクラ属の落葉小高木。花弁は小さく直径1.2~1.5センチで、花を横から見ると生薬や香辛料の“クローブ(Clove)=丁子”に似ていることから名付けられている。園芸品種ではなく野生種のひとつで東北地方南部から南の太平洋岸に分布している。さて“チョウジ”の漢字には“丁子”と“丁字”の2通りの表記がある。クローブの花蕾を乾燥させたものが“丁子”であり、クローブのネット検索では“丁子”の表記が多い。一方、チョウジザクラをネット検索すると“丁子”と“丁字”が半々か、やや“丁字”のほうが優勢にも思える。“丁字”は丁の字に似ているという意味でこれも十分理解できる。そもそもどちらかが間違いか、それともそれぞれ独立して名前ができたのか。いずれにせよ今では両方とも市民権を得ているようだ。これは柏木小学校西側の遊歩道のもの。
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オオシマザクラ

 柏木谷戸入口付近の都道503号線沿いは「オオシマザクラ(大島桜)」の並木道。バラ科サクラ属の落葉高木で、伊豆諸島や房総半島に自生している。この葉を塩漬けにしたものが桜餅に使われ、また多くの園芸品種の親種でもある。サクラの花の紅色はアントシアニンによるものだが、オオシマザクラは咲き始めはその影響が無く純白。しかし散り際にはアントシアニンの影響で中央部分がほんのり紅色に変化する。
 さて余談だが都道503号線は我が家のすぐ近くを通るので少し調べてみたが、この道は“相模原立川線”と名付けられており、神奈川県相模原市から、東京都町田市、八王子市、日野市を経て立川市に至る。南大沢2丁目交差点から南多摩尾根幹線まではごく普通の道路だが、南大沢2丁目交差点から北側は503号線は地図上から消え、2キロほど先の越野あたりでは山道になり、日野市程久保5丁目あたりでは都道155号線と重複する。南多摩尾根幹線から南側も都道158号線などと重複しており、503号線全体としてはあちこちで寸断されている。おそらく昔は旧道が繋がっていたと思われるが、その後、多摩ニュータウン開発時に整備されて道ではなくなった部分ができたのだろう。現在の首都大学東京(4月から東京都立大学の名前が復活)の中や堀之内の戸建て住宅開発地を通過していたと想像できる。
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