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ヤビツギンラン・3~花被片

 東京都立大学の林縁で見られる「ヤビツギンラン(矢櫃銀蘭)」。ラン科キンラン属の多年草でギンランの変種。ここでは10株程度見られ、ここから約100メートル離れた藪には普通のギンランが10数株見られる。ヤビツギンランは距が退化しラン科特有の左右相称花である花被片がどれも同形の放射相称の花弁状に先祖返り(peloria=ペロリア)している。花はほとんど開かないので、終り掛けた花被片を少し拡げてみたのが写真のもの。ラン科の花は外側に3枚の外花被片(1枚の背萼片と2枚の側萼片)と内側に3枚の内花被片(1枚の唇弁と2枚の側花弁)を持ち通常のギンランも同じようにそれぞれの花被片が独特な形状をしている。しかしヤビツギンランは、花被片がすべて同じ形状になっている。
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サワフタギ・2~九兵衛坂公園

 九兵衛坂公園の尾根道に生育する「サワフタギ(沢蓋木)」。ハイノキ科ハイノキ属の落葉低木で、初夏に直径7~8ミリの花を枝先にたくさん付ける。雄蕊が長く満開になると綿帽子をかぶったようになる。この様子を沢を上から覆うように見えることから名付けられている。
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ハナイカダ・9~雄花

ハナイカダ科(←ミズキ科)ハナイカダ属の「ハナイカダ(花筏)」。雌雄異株で写真は雄花。雌花は通常は葉の上に1個付くが、雄花は数個付く。雄蕊は3~4個で雌蕊は退化して見えない。雌花と同じように花には蜜が多く、昆虫が好んで訪れる。これは奥高尾“もみじ台”のもの。
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オオスズメノテッポウ

 鑓水小山緑地の野原に生育している「オオスズメノテッポウ(大雀の鉄砲)」。イネ科スズメノテッポウ属の多年草でヨーロッパ~西アジア原産。草丈は50~60センチで1メートルほどにもなる。小穂は4~5センチでやや紫色を帯びる。
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