堀之内地区の林縁に生育している「タカオスミレ(高尾菫)」。スミレ科スミレ属の多年草でヒカゲスミレの葉色がこげ茶色~黒紫色になる変種。花後はその色が次第に抜けていく。写真は果実の様子で、中の種子は直径1ミリほど。
ところで今日昼過ぎに、航空自衛隊『ブルーインパルス』が新型コロナウイルス対応にあたる医療従事者へ感謝の意を表して都心上空を飛行した。ちょうど昼休みで、私は内閣府下交差点で青空バックに白いスモークを出しながら猛スピードで飛ぶ6機(+1機はスモーク無し)を見ることができた。来年、オリンピックが無事開催され、このブルーインパルスの五輪飛行を見られることを祈っている。
裏高尾の旧甲州街道沿いを歩いていると、民家の樹に「セッコク(石斛)」の花が見えた。道路からは少し遠いので望遠レンズに付け替えていると、ちょうど家からご婦人が現れたので、『花を撮らせていただけませんか』とお願いしたところ、快く庭に招き入れてくれた。花は既に終盤だったが、しばしセッコクを満喫した。先日、高尾山ケーブルカー清滝駅の花を載せたが、この日見たら花数がずいぶん増えていたので、写真を差し替えている。“1号路”の野草園前でセッコク1花のポリポットが910円で売られていて思わず買いそうになったが、登山の邪魔になるので止めておいた。買って我が家のソメイヨシノに着生させても良かった。次に行った時にまだあったら検討しよう。セッコクはラン科セッコク属の多年草。
マメ科ジャケツイバラ属の「ジャケツイバラ(蛇結茨)」。花期は5~6月で長さ25~30センチの総状花序を付ける。ひとつの花は直径3センチほどで、花弁は5枚。上部中央の花弁は小さく内側に赤い筋模様があるが写真では良くわからない。雄蕊は赤く雌蕊を囲んでいる。花は既に終盤だったため、来年はもう少し早めに観察に来よう。ここは裏高尾の旧甲州街道沿い。
清水入緑地のイチョウのある広場奥に群生している「モトマチハナワラビ(元町花蕨)」。ハナヤスリ科ハナワラビ属の常緑性のシダで草丈は20~30センチ。栄養葉の柄は10~15センチある。胞子葉は地表近くで分岐し、写真は胞子を散布した後の様子。本州、四国、伊豆大島の山地の林床に生育しており、伊豆大島の元町で発見されたことから名付けられている。