元サラリーマンの植物ウォッチング第5弾。写真はクリックすると大きくなります。
多摩ニュータウン植物記Part5
ヤビツギンラン・2~片倉城跡公園
ラン科キンラン属の「ヤビツギンラン(矢櫃銀蘭)」。ギンランの変種で、距が退化し、ラン科特有の左右相称花である花被片がどれも同形の放射相称の花弁状に先祖返り(peloria=ペロリア)している。ギンランの突然変異で生じたと考えられており、花はほとんど開かない。その名前は神奈川県秦野市のヤビツ峠で発見されたことに因んでいる。ギンランの変種のひとつのクゲヌマランの花は唇弁、側弁などがそれぞれ分化しており、かつ距の痕跡がわずかに確認できる。またギンランのように花被片は開く。ヤビツギンランはギンランと混生していることが多く、一昨年、首都大学東京(現:東京都立大学)キャンパスで見たことがあった。写真は片倉城跡公園のもので、当地では大塚東公園でも生育情報がある。
コメント ( 18 ) | Trackback ( 0 )
アメリカガシワ・5~開花
下柚木の“大学セミナーハウス”で見られる「アメリカガシワ(亜米利加槲)」。ブナ科コナラ属の落葉高木で「ピンオーク(Pin Oak)」とも呼ばれている。昨夏にここにあるのを知り、開花を待っていた。しかし何せ高木で花が咲いているかどうか肉眼ではわからない。望遠レンズで撮ってトリミングしてやっと花序らしきものが確認できた。
コメント ( 8 ) | Trackback ( 0 )
カマツカ・2~開花
上柚木公園“第1駐車場”付近の坂道に生育している「カマツカ(鎌柄)」。バラ科カナメモチ属の落葉小高木で、5弁花の直径は1センチほど。バラ科らしい綺麗な形になる。カマツカの材質は強くて丈夫なため、農具の鎌の柄などに利用されたことから名付けられている。
コメント ( 10 ) | Trackback ( 0 )
コウヤワラビ
長池公園“里山地区”で新芽を出し始めた「コウヤワラビ(高野蕨)」。コウヤワラビ科(←イワデンタ科←オシダ科)コウヤワラビ属の夏緑性シダ植物で、和歌山県の高野山で発見されたことで名付けられている。栄養葉は羽片の幅が広いので見分け易いシダのひとつ。胞子葉は秋に伸びてくる。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
ツガ
マツ科ツガ属の「ツガ(栂)」。堀之内寺沢里山公園の林縁に聳える巨木で、幹周りは1メートルほどある。枝は10メートル以上のところにあり、下からは良く見えない。写真は根元に落ちていたドングリで、その果実で大きいものは長さ1.5センチほど。モミに似ているが、モミが山腹に生育するのに対して、ツガは尾根筋に生育するようだ。若い頃、スキーで白馬に良く行っていたが、栂池高原には縁が無かった。栂池の名の由来は、当地で“つがの木”と呼ばれるオオシラビソ(マツ科マツ属)のことで、その地域全体を“池”となぞらえて栂池になったという。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )