昨日、東海道・山陽新幹線は岡山駅で飼い犬が線路に入ったため、大幅な列車遅延が発生した。私はたまたま大阪出張中で、午後8時過ぎの乗車予定の列車が2時間遅れ。どうやら2匹の犬にはリードが付けられておらず、線路に降りて駅員と4キロ先まで鬼ごっこをしたようだ。已む無く一番早く着くと駅員に言われたひかり号に変更して新大阪を出発すると、車内放送で『この列車は京都であとから来るのぞみ号に抜かれます。』との案内。『それなら最初からのぞみ号と言ってくれれば良かったのに・・』と、ブツブツ独り言を言いながら、京都駅でのぞみ号に乗り換え、何とか新横浜駅まで辿りついた。今年6月には、大阪出張の帰りの時間帯に、高槻市付近で停電が発生し、新横浜駅に着いたのが午前2時頃で、タクシーで八王子まで帰る羽目になった。台車の金属疲労で脱線転覆にならないだけましだが、安全に定刻に着くことをお願いしたい。
さて愚痴はこれくらいにして、写真は秋にススキの根元に咲いていた「ナンバンギセル(南蛮煙管)」。ハマウツボ科ナンバンギセル属の寄生植物で、恐ろしい枯れ姿になっていた。果実の中には0.3ミリほどの小さな種子が無数に入っており、裂け目からこぼれて風で散布される。
長池公園の山道で光を浴びて輝いている「ヤクシソウ(薬師草)」の綿毛。キク科オニタビラコ属の二年草で、秋に黄色い花をたくさん咲かせていた。綿毛の直径は1~1.5センチでアキノノゲシなどよりは小さめ。綿毛観察で花の名前を考えるのもまた楽しい。
キク科シオン属の「シロヨメナ(白嫁菜)」。晩秋に咲く野菊で花後に綿毛の果実が出来る。写真の左側に綿毛の付いた痩果が見えるが、種子がある部分の長さは2~3ミリ。同じヨメナの名前が付くカントウヨメナはヨメナ属で、このような綿毛の果実にならない。これは長池公園里山地区に咲いていたもの。
先日はまだ果実が白かったが、もう一度見に来てみると良い色に熟していた。「イチゴノキ(苺の木)」はツツジ科イチゴノキ属の常緑低木で、晩秋に釣鐘状の花を咲かせ、1年掛けて果実が熟す。これは食用になるが、生食には向かずジャムや果実酒にされるようだ。原産地はヨーロッパで耐寒性があり、アイルランドなどでも自生している。
松木日向緑地の雑木林の中で綺麗な緑色を見せている葉。これはおそらく「コクラン(黒蘭)」だろう。ラン科クモキリソウ属の多年草で、葉の長さは7センチほど。2年前の夏に地元情報で、その不思議な色の花を見ることができたが、その後、ここで花の姿を見ていない。去年の冬に一度この葉を確認したのだが、今年の夏も咲かなかった。消滅していないことはわかったので、来年の夏にまた見に来よう。