読書録「読めば読むほど面白い『古事記』
75の神社と神様の物語」3
著者 由良弥生
出版 三笠書房
p44より引用
“ けれどもイザナミはすでに死者の国の神々
と共食していた。共食とは、同じ竈の火で煮
炊きした同じ食物を食べ合うことで、それは
同じ仲間、すなわち死者になることを意味し、
もう地上には戻れない。”
目次より抜粋引用
“神々の誕生
その後のアマテラスとスサノオ
オオクニヌシの「国づくり」
オオクニヌシの「国譲り」
天孫降臨と同伴の神々”
古典や伝承を研究する著者による、日本最
古の歴史書について記した一冊。
神話時代の天地の始まりから人の世の治世
まで、物語に登場する神々を奉る神社を紹介
しながら記されています。
上記の引用は、死者の国からイザナミを連
れ戻そうとする場面での一節。
同じ釜の飯を食うということが、強い結びつ
きを作るという事は、神話の時代から続く考
えなのですね。一緒に食事をとる相手は、よ
くよく選んだ方が良いようです。
「古事記」の物語を読むというよりも、神々
の関係性や奉られている神社についての記述
が中心となる書かれ方がされています。
神社巡りの旅行をする為の、下調べやガイド
に良さそうな一冊ではないでしょうか。
ーーーーー
読書録「眠れないほど面白い『古事記』」4
著者 由良弥生
出版 三笠書房
p261より引用
“ 貧しくて食べるものがなく、竈に火が入
らないからに相違あるまいー。
そう判断して天皇は、税の徴収や労役を三
年間やめることにした。みずからも生活を切
り詰め、宮殿の修理など負担のかさむことは
一切せずに、質素を心掛けた。(中略)
人々の生活が安定し豊かになったことを確
認した天皇は、再び税や労役を課すが、苦情
が出ることはなかった。”
目次より抜粋引用
“イザナキとイザナミの誕生
アマテラスとスサノオ
天の岩屋戸の騒動
ヤマタノオロチ退治
高天原の神々の欲求”
古典や伝承を研究する著者による、日本最
古の歴史書を物語として再現するように記し
た一冊。
神々の誕生から推古天皇の治世まで、生き
生きとした神様方の様子が描かれています。
上記の引用は、聖帝の御代と呼ばれる第十
六代仁徳天皇の政について書かれた部分。
2024年11月の時点で、自分たちの出世のため
にお金を集め続けている人達に、読んでもら
いたい部分ですね。国を回すのにはお金がた
くさん必要でしょうが、何に使われているの
かはっきりと知らされることのないお金とい
うものは、せめて無くしてほしいものです。
先に紹介した一冊よりも、物語を楽しめる
ように書かれているので、読み物としてこち
らの方が面白いのではないでしょうか。
神様でも人でも、諍いが起こる原因は、今
とあまり変わりが無いものなのかもしれませ
んね。
ーーーーー
読書録「図解 いちばんやさしい古事記の本」3
著者 沢辺有司
出版 彩図社
p66より引用
“ 一方、地中海に広がっていた多神教のギ
リシャ的な創世神話では、はじめに万物の根
源としてカオス(混沌)があり、神はあとか
ら誕生します。神はカオスに形と構造を与え
る役割で、それによってこの世界が創られた
と考えました。”
目次より抜粋引用
“古事記とは何か?
古事記の名場面を読み解く
古事記の神々を読み解く
古事記ゆかりの地をめぐる”
フリーライターである著者による、日本最
古の歴史書について解説した一冊。
古事記が編纂された経緯からゆかりのある
土地や神社についてまで、イラストを多数交
えて記されています。
上記の引用は、天地創成に関しての、世界
の他の神話について書かれた項での一節。
科学におけるカオス理論というのは、科学と
いう考え方や方法が生まれる前からあり続け
たのかもしれませんね。
先に紹介した二冊よりも、古事記以外の世
の事柄とも絡めて書かれていて、より解説書
と言った感を受ける一冊です。
図やイラスト、その他絵画や写真なども掲載されていて、読むのも目にも楽しい作品ではないかと思われます。
ーーーーー
75の神社と神様の物語」3
著者 由良弥生
出版 三笠書房
p44より引用
“ けれどもイザナミはすでに死者の国の神々
と共食していた。共食とは、同じ竈の火で煮
炊きした同じ食物を食べ合うことで、それは
同じ仲間、すなわち死者になることを意味し、
もう地上には戻れない。”
目次より抜粋引用
“神々の誕生
その後のアマテラスとスサノオ
オオクニヌシの「国づくり」
オオクニヌシの「国譲り」
天孫降臨と同伴の神々”
古典や伝承を研究する著者による、日本最
古の歴史書について記した一冊。
神話時代の天地の始まりから人の世の治世
まで、物語に登場する神々を奉る神社を紹介
しながら記されています。
上記の引用は、死者の国からイザナミを連
れ戻そうとする場面での一節。
同じ釜の飯を食うということが、強い結びつ
きを作るという事は、神話の時代から続く考
えなのですね。一緒に食事をとる相手は、よ
くよく選んだ方が良いようです。
「古事記」の物語を読むというよりも、神々
の関係性や奉られている神社についての記述
が中心となる書かれ方がされています。
神社巡りの旅行をする為の、下調べやガイド
に良さそうな一冊ではないでしょうか。
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読書録「眠れないほど面白い『古事記』」4
著者 由良弥生
出版 三笠書房
p261より引用
“ 貧しくて食べるものがなく、竈に火が入
らないからに相違あるまいー。
そう判断して天皇は、税の徴収や労役を三
年間やめることにした。みずからも生活を切
り詰め、宮殿の修理など負担のかさむことは
一切せずに、質素を心掛けた。(中略)
人々の生活が安定し豊かになったことを確
認した天皇は、再び税や労役を課すが、苦情
が出ることはなかった。”
目次より抜粋引用
“イザナキとイザナミの誕生
アマテラスとスサノオ
天の岩屋戸の騒動
ヤマタノオロチ退治
高天原の神々の欲求”
古典や伝承を研究する著者による、日本最
古の歴史書を物語として再現するように記し
た一冊。
神々の誕生から推古天皇の治世まで、生き
生きとした神様方の様子が描かれています。
上記の引用は、聖帝の御代と呼ばれる第十
六代仁徳天皇の政について書かれた部分。
2024年11月の時点で、自分たちの出世のため
にお金を集め続けている人達に、読んでもら
いたい部分ですね。国を回すのにはお金がた
くさん必要でしょうが、何に使われているの
かはっきりと知らされることのないお金とい
うものは、せめて無くしてほしいものです。
先に紹介した一冊よりも、物語を楽しめる
ように書かれているので、読み物としてこち
らの方が面白いのではないでしょうか。
神様でも人でも、諍いが起こる原因は、今
とあまり変わりが無いものなのかもしれませ
んね。
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読書録「図解 いちばんやさしい古事記の本」3
著者 沢辺有司
出版 彩図社
p66より引用
“ 一方、地中海に広がっていた多神教のギ
リシャ的な創世神話では、はじめに万物の根
源としてカオス(混沌)があり、神はあとか
ら誕生します。神はカオスに形と構造を与え
る役割で、それによってこの世界が創られた
と考えました。”
目次より抜粋引用
“古事記とは何か?
古事記の名場面を読み解く
古事記の神々を読み解く
古事記ゆかりの地をめぐる”
フリーライターである著者による、日本最
古の歴史書について解説した一冊。
古事記が編纂された経緯からゆかりのある
土地や神社についてまで、イラストを多数交
えて記されています。
上記の引用は、天地創成に関しての、世界
の他の神話について書かれた項での一節。
科学におけるカオス理論というのは、科学と
いう考え方や方法が生まれる前からあり続け
たのかもしれませんね。
先に紹介した二冊よりも、古事記以外の世
の事柄とも絡めて書かれていて、より解説書
と言った感を受ける一冊です。
図やイラスト、その他絵画や写真なども掲載されていて、読むのも目にも楽しい作品ではないかと思われます。
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