読書録「天才数学者たちが挑んだ最大の難問」4
著者 アミール・D・アクゼル
訳 吉永良正
出版 早川書房
p183より引用
“しかし、何がフェルマーの最終定理を面白
くしているかと言えば、それはこの問題が文
明の始まりから現代に至る数学の歴史に関
わっている点なのである。”
目次から抜粋引用
“史上最大の難問が解けた!?
フェルマーの問題のルーツ
近代数学の巨人たちの遺産
数学は革命の馬車に乗って
日本人数学者の早すぎた夢”
大学教授である著者による、数学史上最高
の難題の一つである、フェルマーの最終定理
が証明されるまでを綴った一冊。
人類の文明の始まる頃についてから証明の
完成まで、数多くの数学者と歴史をたどりな
がらまとめられています。
上記の引用は、フェルマーの最終定理の他
の数論の問題との違いについて書かれた一節。
古くはメソポタミア文明の農地の面積の計算
がルーツとのこと、どんなに訳の分からない
複雑でややこしく思われることでも、人の生
活の中に何がしかの根っこが刺さっているの
かもしれませんね。
数学についての知識が多ければ多いほど、
より深く楽しめそうな一冊です。
正直私は数学について明るくないのですが、
それでも、歴史上の数学者達の逸話を見てい
るのは面白いものでした。
あらゆる過ぎた歴史の上に、現在があると思
い直せる一冊なのではないでしょうか。
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