#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

【ヌルマユ永井】青い空でもアルマーニ

2010-09-04 | ACT!
大人にならなきゃダメなのさ
真綿で首を吊すんだ
ひと山なんぼのプライドだ
小銭で笑顔は売れるんだ

雲がさみしい真夜中よ
町に呑まれた遠吠えよ
汚れた爪の肉片よ
目もあけられず血を流せ

空がこんなに青いのは
そこに何にも無いからだ
空がこんなに青いのは
そこに何にも無いからだ

賢くやらなきゃダメなのさ
メバリできっちりイケるんだ
足した引いたのモザイクは
まるで抽象的なゲージュツだ

欲しがりませんよ勝つまでは
目醒めませんよ死ぬまでは
気付きません殺すまでは
草葉の陰に血を流せ

空がこんなに青いのは
そこに何にも無いからだ
空がこんなに青いのは
そこに何にも無いからだ

捨てた女は夢の中で犯せ
呪われた血は墓場で恨め
生きるためならテメエなんか殺しちまえ
噛み砕きゆるいケツから血を流せ血を流せ血を流せ

それでも生きなきゃだめなのさ
死ねば誰でも神様だ

空がこんなに青いのは
そこに何にも無いからだ
空がこんなに青いのは
そこに何にも無いからだ

青い空でもアルマーニ
青い空でもアルマーニ
青い空でもアルマーニ

青い空でもアルマーニ/ヌルマユ永井

      ●

タテタカコさんの後に出てきたのが
この「ヌルマユ永井」さん。

1曲目の「人間に会いました」から
寺山修司の「血は立ったまま眠っている」の
遠藤ミチロウを彷彿とさせる言霊。

なんとなく狡猾な存在が
「滑稽新聞」の宮武外骨につながるような気がして
ステージに釘付け。

詩人。それも叫ぶ詩人

さまざまなイメージがステージ上の男と
重なり合っては消え、重なり合っては消え、を繰り返す。

それだけ未分化な要素が、
生のまま
ダイレクトに伝わってくる。

噛めば噛むほど味が出るスルメのようだ。

札幌で活動するアーティスト。
今夜は横浜でライブをし、
明日の朝帰って昼から働くらしい。

iMPULSE!

こういう出会いが、うれしい。
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【吉祥寺OnGoing】タテタカコLIVE!

2010-09-04 | ACT!
09月03日、金曜日。
吉祥寺Ongoingにて、タテタカコさんのLIVE。

2階ギャラリーにて40名限定。
マイクレスに電子ピアノ。
アーティストとは目と鼻の先。
生声が空気を伝って鼓膜に届く。

「口に手つっこんで奥歯ガタガタ言わしたろか!」
の罵詈雑言じゃないけど、
「耳の穴に手つっこんで琴線ぶるぶる顫わせたろか!」
のノリ。

生声で「遠い日」を聴くと、居ても立っても居られなくなる。

タテさんの鼓動まで聞こえてきそうな、
そんな気恥ずかしい距離で、
澄んだ高音が電気を通さずそのまま耳に入る。

どろっとした生血を
手渡しされたような、戦慄。

「みんなの笑顔が続きますように」との言葉で
最後に歌われた「頬杖」。(「イキモノタチ」収録)

      ●

  自由を掴んだ君を背に
  ボクはいかに逃げようか?
  雨雲から黒い光が差し込んで
  道路に散った

  突然降り出した雨は
  ボクを叩きつけた

  弁解できない
  君が示したように
  ボクも行くだけ
  頬杖ついて

  様々な思惑がボクの視界を遮る
  時々君の白さで
  ボクを責め立てて欲しい

  怖がらず無知のまま
  いざゆかん何もない場所へ

  歩まねば進まないことを
  飛び出せば知ることを
  ギラついた眼で訴える
  頬杖ついて

  受けて立とう
  受けて立て

  9メートルの果てに
  掴めるはずだ
  君が示した 雨雲へ

      ●

様々な思惑がボクの視界を遮る
時々君の白さでボクを責め立てて欲しい
怖がらず無知のままいざゆかん何もない場所へ
歩まねば進まないことを飛び出せば知ることを

背中を後押しするような歌詞に、
我が耳を疑った。

「なにゆえ?ここまで?直截的な?」

自分を信じて毎日を生きていても
さまざまな雑念、思惑が視界を遮る。

「ホントにコレがしたかったのか?」

そんな自問が付きまとうのが、常だ。
特に表現の世界では。

無知のままいざゆかん何もない場所へ。
…歩まねば進まない。

なんと勇気の出る歌だろう?

こんな台詞をタテタカコから受け取るとは。
しかも生声で、ダイレクトに。

「耳の穴に手つっこんで琴線ぶるぶる顫わせたろか!」

…見事に心臓わしづかみにされた。
これは壮行歌だ。そう、感じた。

来週水曜から十日間、中国は雲南省へ。
…自分の感性を信じての旅。
何もない場所へ、雨雲を掴みに。

Make you Happy…みんなの笑顔がつづくように。
すべてが収斂されて、今ここに旅立つ。

そんな確信を得た。



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