AlexanderTechniqueヨガ講座:第33回目
「目の使い方 その2」9月3日
前回から引き続き目の使い方です。
目は外界の情報を吸収するのに大きな役割を果たしていることはみんな知っています。
それにもかかわらず多くの人はほとんど目を動かしていません。
特にスマホの使用により、電車の中でも外を歩いていても画面をひたすら見続けて、
外の世界と切り離されている人が多い世の中です。
観光地に行っても目で見るよりもスマホのカメラを通して見る人もたくさんいます。
仮想世界の中で生きているといっても間違いはないでしょう。
私もスマホを使っていますし、そういう生活感を決して非難するつもりはもうとうありません。
でもそのかわりというか、
だからこそ日常で目をもっと積極的に使ったエクササイズで体を動かして、
現実世界とのつながりを再認識する必要があるのです。
というわけで今回はブリッジをやってみましょう。
ウールドヴァダヌラ・アサナといいます。弓を意味します。
これは無理にやるとたいへん危険なポーズです。
間違ったやり方をすると確実に腰や背骨を痛めます。
手順を守って慎重にやってください。
ルールは目から動かす。
それを守ってやれば安全に反り返ることができます。
エネルギーがアップするとともに胸部が開くので壮快になります。
1)仰向けになって、両膝を立てます。
そして手は頭の上の両サイドに置きます。
だから両肘が天井を向きますね。
これがブリッジのスタンバイポジションです。
2)それではそこから目玉を上に動かしてください。
自分のまゆ毛を見るつもりで上を向きます。
3)すると同時に口がア~ンと勝手に開いてしまうかもしれませんね。
なぜでしょうか?
答えは息を吐きだすための自然な反応だからです。
4)目玉を上に向けて、口から息を吐きだしながら、
頭を“向こう側”に転がしていきます。
5)ここでアレキサンダーテクニックの「Head Leads,Body follows」です。
頭が回転して転がると、背中が追従して少しづつ反り返らせることができますね。
6)背中が持ち上がったら、絶対に無理に腰を持ち上げないでください。
これをやると体を壊します。
7)背中が持ち上がったら頭をマットの上で前後にゴロゴロ転がしましょう。
8)体が柔軟で余裕がある人は両手で床を押しつけて腕を伸ばしていきます。
目玉はやはり上向き(ここでは下向きになりますが・・・)を維持します。
いづれにしてもブリッジは腰から持ち上げてはいけません。
動きは必ず目から始めます。
体を降ろして一休みしましょう。
●スパイラル呼吸法™とパワーヨガ/クラニオセイクラル/アレクサンダーテクニーク/東京門前仲町レッスン
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吉田篤司