アレクサンダーテクニーク:頭と首と骨盤:姿勢3
再びチェアワークです。前回は左そけい部と右そけい部を片方ずつやって螺旋状(スパイラル)の動きを作りました。今回はそれを更に展開させていきます。
1)まず左手を左そけい部に密着してピッタリ触れます。そして右手はというと、左上腕を包むようにつかんでください。「包む」という字、読めますか?「くるむ」と「つつむ」、両方正解です。ここでは「くるむ」でしょうね。
2)そして左手でそけい部をまず外回りさせてみましょう。前回やったのを思い出してください。背中が丸まってねじれていきます。そして目線は脇の下を通って後方の床になりますね。よく復習してください。
さてここで質問。この動きのとき、右手で包んでいる部分、左上腕はどちらに回転しますか? 外回り? それとも内回り?
「左脚を外回りにしているのだから、左上腕も同じく外回りだろ」と答えた人は、人差し指を横に振って「ツッ・ツッ・ツッ」のハズレなのです。
正解は左上腕は内回りします。驚くかもしれませんが、脚と腕の動きは反対に動くんです!
3)次に左そけい部を左手で内回りしてみましょう。前回やったのを思い出せば、背中は反り返り気味でスパイラルの動きになります。そして目線は後方の天井です。
ここでまたまた質問。大腿部を内回りさせると、上腕はどちらに回転するか?
「もったいぶらずにさっさと正解を言え!」と言いたい気持ちはわかりますが、それではいけません。他人任せではなくて、自分の体験を通して学ぶのがアレクサンダーテクニークです。
「わかった、それじゃあ今度こそ、脚が内回りなんだから上腕も内回りだろ?」という人は、もっと頭を賢く使う訓練をしなくてはいけません。脚と腕は反対に動くと、さっき言ったじゃあないですか!正解は外回りですよ。
でもまあこんな感じで、それだけ多くの人は自分の体について無知なのです。
それでこの先、まだあるんですけど、長くなったので次回に引き続きます。
今回の脚と腕の反対の動きを理解して、パワーヨガを元気にやりましょう。
【アレクサンダーパワーヨガ Part-59】脚と腕の整合
●スパイラル呼吸法™とパワーヨガ/クラニオセイクラル/アレクサンダーテクニーク/東京門前仲町レッスン
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吉田篤司