札幌・北海道のレトロ建物大好きおぢさん日記

札幌(北海道)のレトロでモダンな建物を見たり撮影するのを趣味としています。

木造校舎・廃校 俱知安町の閉校 ①

2023-12-28 23:43:42 | 木造校舎・廃校

俱知安町の閉校(小学校)

  • 倶知安町立大和小学校(1976年)
  • 倶知安町立峠下小学校(1976年)
  • 倶知安町立末広小学校(1980年)
  • 倶知安町立寒別小学校(1984年倶知安町立東小学校開校に伴い廃校、跡地はアトリエ兼住宅に転用)
  • 倶知安町立巽小学校(同上)
  • 倶知安町立富士見小学校(同上)
  • 倶知安町立瑞穂小学校(同上)
  • 倶知安町立八幡小学校(同上)
  • 倶知安町立比羅夫小学校(1987年俱知安町立西小学校開校に伴い廃校)

中学校

  • 倶知安町立瑞穂中学校(1979年統合により東陵中へ)
  • 倶知安町立八幡中学校(同上)
  • 倶知安町立寒別中学校(同上)
  • 倶知安町立樺山中学校(同上)
  • 倶知安町立倶知安中学校〈旧〉(2013年東陵中と統合し倶知安町立倶知安中学校〈新〉へ)
  • 倶知安町立東陵中学校(2013年倶知安中〈旧〉と統合し倶知安中〈新〉へ)



「旧倶知安町立末広小学校」NEW

 

開校:明治40(1907)年
閉校:昭和55(1980)年
校舎:()年竣工

倶知安町末広128-1


※倶知安町史より

 

倶知安町末広は町の最北部にあり、境界は山岳地帯になっている
車の通れる道路のまさに最北部に旧末広小学校があった。

今回も豪雪地帯の12月訪問であり、せっかくの記念碑は見ることが出来なかった。

ただ校舎の一部と思われる木造建築物は健在で
雪原の中にポツンとあるようで、これはこれで冬の訪問で良いのかと思う。

またここから見る羊蹄山~昆布岳~ニセコアンヌプリがことのほか見事だった。

すぐ近くの農家が自ら除雪を行っていた
これからは常に除雪車の出動になるのだろう。

 

 

 

 

 

2023年12月撮影

 

 

「旧倶知安町立瑞穂小中学校」NEW

 

開校:明治31(1898)年
閉校:昭和59(1984)年
校舎:()年竣工

倶知安町瑞穂350-13


※倶知安町史より

 

旧末広小学校へ訪問の後に、まっすぐ道路を南下すると左側にバックネット、何かの碑、二宮像が見えてくる

これが旧瑞穂小学校跡地である
左折してみると校門が現存していたのがうれしい

やはり冬季は積雪のためよく見ること、近づくことが出来ないが
雪の美しさも格別だ

ここからも山がきれいに見える
羊蹄山を囲む町々はこのような環境で子供たちが育っていく
地元の人からすると、おそらく特別な感情はないと思うが
とても羨ましく感じた。

 

 

 

 

 

 

 

 


2023年12月撮影

 

 

 

「旧倶知安町立峠下小学校」NEW

 

開校:明治36(1903)年
閉校:昭和51(1976)年
校舎:昭和26(1951)年竣工

倶知安町峠下113-14


※倶知安町史より

 

今回の紀行は余市~共和町経由で廻ってきた
共和町から倶知安町に入り最初に訪ねたのが旧峠下小学校跡地である。

かつて校舎があった場所には「羊蹄セルプ」が建築されており
向かいの「羊蹄ハイツ」あたりがかつての校庭である。

国道5号線側にレンガ造りの校門が残っていた
すぐ近くにプレハブがあり人がいたので撮影の許可をいただく

プレートには薄い文字があるが判明は出来なかった
校名には間違いないだろう。

この地も建物に「羊蹄」の冠が付くぐらい羊蹄山が綺麗に見えた

 

 

 

 

 


2023年12月撮影

 

 

 

「旧倶知安町立東陵中学校」NEW

 

開校:昭和54(1979)年
閉校:平成25(2013)年
校舎:()年竣工

倶知安町北6条東9丁目2

 

旧東陵中学校は平成後期に閉校となった比較的新しい閉校である

元々は4つの中学校を統合し、新築して開校した学校であった
その後は東陵中学校も俱知安中学校と統合し閉校となった。

校舎はまだまだ使用できそうで玄関前まで綺麗に除雪されていた
敷地内で大きな工事があるようで一部建設機械が入っていた。

校舎の運命はわからぬが何か新しい建築物が出来るのだろう
そうやって町が新しくなるのは良いことだと思うが卒業生の心情はいかがか。


 

 

 

 

 


2023年12月撮影

 

 

 

「旧倶知安町立大和小学校」

 

開校:1913(大正2)年
閉校:1976(昭和51)年
校舎:()年竣工

倶知安町大和218


※倶知安町史より

 


大和地区は俱知安町の市街地では北部にあたり、赤井川村~小樽への国道393号線沿いにある。

赤井川村の道の駅から峠やトンネルを超えて、民家が見えてくると左へ大きくカーブする突き当りに
旧大和小学校の閉校記念碑が残っていた。

冬であり豪雪地帯である俱知安町なので碑も1/3は雪に埋まっており近寄ることも出来なかった
付近一帯は校舎の解体後は「大和ふるさと公園」になっており遊具的なものも見えた。

赤井川村と倶知安町が国道393号線で開通されたのは2008年である
この立派な道路が出来たおかげで今回は赤井川経由で倶知安町へ行けた
そうしてこの閉校跡にも寄ることが出来たのだ。

 

 

 


2022年12月撮影

 

 

 

 

「旧倶知安町立巽小学校」

 

開校:1900(明治33)年
閉校:1984(昭和59)年
校舎:()年竣工

倶知安町巽104


*倶知安町史より

 

京極町から倶知安町に入り、最初の閉校(跡)。
廻りは畑ばかりでここに学校があったのかと思うと
昔はどれだけの世帯があったのかと考えてしまう。

校舎はとうに無いが校門は残っていた
奥に閉校の碑らしきものがあるが積雪で近づけなかった。

それにしてもさえぎるもの無しのこのロケーションもすごい
まさに羊蹄山のふところにあるような場所だ。

 

 

 

 


2021年11月撮影

 


9月に倶知安町に行ったときに立ち寄りました
やはり雪に埋もれていた時とは違う

ただ閉校の碑には雪ではなく腰までありそうな雑草に阻まれ近くに寄れなかった…

 

 

 


2022年9月撮影

 

 



「旧倶知安町立寒別小学校」

 

開校:1911(明治44)年
閉校:1984(昭和59)年
校舎:()年竣工

倶知安町寒別103

旧寒別小学校は今春に一度、タケノコ狩りの帰りに寄っている
その時は晴天で校舎の後ろに羊蹄山がどーんとそびえていた

残念ながら今回は、ここに来た時が一番天候が悪化した時で
随分と暗く見えるし山も見えなかった。

閉校校舎を再活用している貴重な木造の旧校舎である
敷地内へは断らないと入ってはいけないでしょう。

 

 

 

 

 

 


2021年11月撮影


 

 

「旧倶知安町立八幡小学校」

 

開校:1896(明治29)年
閉校:1984(昭和59)年
校舎:()年竣工

倶知安町八幡480


*俱知安町史より

 

校舎があった場所は広く空き地のままで
他の碑とともに二宮像、校門、通用門が残されていた

そばにある建物は学校に関係あるものかも知れない
門柱のプレートは名前がわからないように壊されていた
緊急避難用地としての看板に旧学校名があった。

雪が融けて各碑が見れるようになると、情報が得られるだろう
この地も羊蹄山をうかがうロケーションであった。

 

 

 

 

 

 

 


2021年11月撮影

 

 

 

「旧倶知安町立富士見小学校」

 

開校:1906(明治39)年
閉校:1984(昭和59)年
校舎:()年竣工

倶知安町富士見無地番地


*俱知安町史より

今回の訪問地で一番難儀したのがこの学校跡地だった
このために特長靴を持ってきたとはいえ新雪の深さは大変だった
(もっとも雪が無ければ立入禁止のロープがあるのかも?)

明確な学校への登りスロープとシンボルツリーらしき木があり一段高い場所が学校跡地だ
残されていた校門は奥へ移動されたように思える
しかも校名がわからないようにプレートを割っている。

奥にある大きな碑は周年の碑と閉校記念碑
歴史がありまさに富士見の位置にある学校舎からは
誰にも邪魔されずに羊蹄山を独り占めできそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 


2021年11月撮影

 

 

 

「旧倶知安町立比羅夫小学校」

 

開校:1900(明治33)年
閉校:1987(昭和62)年
校舎:1936(昭和11)年竣工

俱知安町比羅夫145-2


*俱知安町史より

 

比羅夫小学校は閉校後にカフェになったり宿泊施設になったりして
旧木造校舎をなんとか活用して残して行こうの気概がうかがえた。

訪問時に施設の方がいたので撮影の許可を得て外観だけ撮影をした
雪で大変と言っていたがさすがの豪雪地帯でも先日の雪は堪えた。

管理されているだけあり校舎も体育館も木造の古さを保ちながら
木の良さを感じたね

ここからは校舎のバックにニセコアンヌプリ、入口方向に羊蹄山があるはずだが
アンヌプリだけきれいに見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2021年11月撮影

 

 

 

「倶知安町立西小学校樺山分校」

 

開校:1934(昭和9)年

校舎:1934(昭和9)年竣工

俱知安町樺山109


*俱知安町史より

 

今回廻った学校の中で唯一現役の、しかも木造校舎の学校である
とても趣のある素敵な現役学校
分校なので生徒数は少ないが、廻りが観光客によってたくさんの建物、施設が出来た今は
閉校の危機から少し脱したのかも知れない。

校舎を挟んで羊蹄山とニセコアンヌプリが見える最高のロケーションだ。

部外者でもこの校舎を見ると生徒、先生、父兄と近所のコミュニティーが
素晴らしく上手くいっているように思えてならない

どうかこのまま健やかな子供たちを学ばせてあげたいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2021年11月撮影