「北海道中央バス㈱第二ビル」 旧三菱銀行小樽支店
所在地 色内1丁目1-12
建築年 大正11(1922)年
指定等 小樽市指定歴史的建造物
開館時 9:00~19:00
休館日 無し
入館料 無し
*現在は小樽運河ターミナル
小樽市は明治期より道内の石炭の積出港やニシン漁の拠点、国際貿易港として繁栄し
色内町には多くの銀行の支店が建設された。
「北のウォール街」と言われた色内町の建造物を紹介します
旧三菱銀行小樽支店は日銀通りと色内通りの交差点に位置します。
円柱が並ぶ姿は当時の銀行建築らしい
北海道中央バスは小樽市に本社があり、観光、定期バスや旅行代理店、スキー場、旅館ほかを運営しており
こちらのビルは現在は小樽運河ターミナルとして運用されています。
ターミナルなので内部には売店や休憩場所などがある。
目立たない横側の入口から入ってみます
トイレがあるこの辺もレトロですね タイルはスクラッチタイルです
階段は1階まで。
お客さんのいるスペースもいいけど
お客さんのいるスペースもいいけど
ここのような裏のスペースに歴史を感じる。
北のウォール街中心部の一角を占める堂々たる建物です
竣工当時は上から下まで三菱系の企業が入っていたようです。
2020年10月撮影
「ナトリ㈱小樽支店」 旧名取高三郎商店
所在地 色内1丁目1-8
建築年 明治39(1906)年
指定等 小樽市指定歴史的建造物
開館時 9:00~18:00
休館日 無し
入館料 無し
*現在は大正硝子館本店
札幌軟石と木、屋根は瓦なので創業者が本州出身と思わせる。
古くはこの建物から向こうを高島郡、隣の川向こうを小樽郡だった
ちょうど境にあるので周辺を「さかい町」橋の名前は「高島橋」です
昔は火事が多かったので隣との防火壁、石造りなどに工夫が見える
小樽の運河周辺では石造りと瓦という組み合わせは少なく、多くの観光客が買い物したり覗いたりするお店だ。
そういえば隣の於古発川には水深が浅いのに鮭が遡上し
傷つき力尽きた姿をいくつも見た。
2020年10月撮影
「協同組合 紳装」 旧第一銀行小樽支店
所在地 色内1丁目10-21
建築年 大正13(1924)年
指定等 小樽市指定歴史的建造物
開館時 9:00~17:00
休館日 日曜日
入館料 紳士服店です
*現在はオーダースーツトップジェント・ファッション・コア
小樽運河ターミナルビルとは色内通りを挟んでお向かいです
ここも中心部の一角
ここも中心部の一角
竣工時は二つの玄関脇に円柱を建て、壁には顔をあしらう彫刻を飾った。
設計者の田辺淳吉氏はこの後5年で亡くなった
本建築は貴重な遺作だそうです。
気軽に入りづらい重厚感があるね
竣工時の円柱のある姿が見たかったです
現在は洋服工場として活用されている。
2020年10月撮影
「日本銀行小樽支店」
所在地 色内1丁目11-16
建築年 明治45(1912)年
指定等 小樽市指定歴史的建造物
開館時 夏季4月~11月 9:30~17:00 (最終入館16:30)
冬季12月~3月 10:00~17:00 (最終入館16:30)
休館日 水曜日(水曜が祝休日の場合は開館)
年末年始(12月29日~1月5日)
年末年始(12月29日~1月5日)
入館料 無し
*現在は金融資料館
小樽市の「北のウォール街」で代表的な建築物は?と聞かれたらこちらを真っ先に思い浮かべる人が多いのではないか
日銀ということもあるが場所や建物が醸し出す雰囲気などで
小樽の歴史的建物でも横綱クラスだと思う。
日銀ということもあるが場所や建物が醸し出す雰囲気などで
小樽の歴史的建物でも横綱クラスだと思う。
設計は東京駅などを設計した辰野金吾や長野宇平治、岡田信一郎など
建築界では一流の人ばかりでしょう。
建築界では一流の人ばかりでしょう。
銀行としての営業は
2002(平成14)年9月13日に終了した。
2002(平成14)年9月13日に終了した。
構造は煉瓦造り2階建てだが、表面にモルタルを塗り、石造り風に仕上げている。
この望楼は特別公開したことがあったようですね
見たかったなぁ
見たかったなぁ
堂々たる入口
日銀マーク
中は一部だけど無料で見学出来るのが嬉しい
私の時はコロナ禍でもありマスク、消毒、記帳あり
それと常設展示も一部は出来なかった。
私の時はコロナ禍でもありマスク、消毒、記帳あり
それと常設展示も一部は出来なかった。
見学ルートが記されているので従って行きます。
コインロッカーがあるのは重宝
天井がまた見事なので上を見すぎて首が痛くなることしばし
こちらは行員側から見た正面玄関入口
大金庫や一億円の重さ体験は休止中
奥に大金庫
柱の彫刻にも意味があり🦉
行員側カウンター下
年季が入っていていいね
こんな小さな部分も気になった
見学は1階だけで2階へは行けない
こちらは客側のカウンター
大理石が素晴らしい
大理石が素晴らしい
展示物で懐かしいなと
板垣さんの百円札は知っているな
実際には写真はもっとあります
やはり内部もいいね
やはり内部もいいね
当時の小樽の繁栄を思わせる豪華なつくりで見ごたえがあった
おそらく一度も中には入ったことが無いので今さら感もあったが行って良かった。
おそらく一度も中には入ったことが無いので今さら感もあったが行って良かった。
JR小樽駅や運河から徒歩圏なので歩いて観光する時は立ち寄った方が絶対に良いと思う。
今回は見学場所が限られていたので公開になればもう一度行きたい
すぐ横の旧国鉄手宮線沿いは未探索なのでセットにしようか
すぐ横の旧国鉄手宮線沿いは未探索なのでセットにしようか
2020年10月撮影
「似鳥美術館」 旧北海道拓殖銀行小樽支店
所在地 色内1丁目3-1
建築年 大正12(1923)年
指定等 小樽市指定歴史的建造物 都市景観賞
開館時 [5~10月] 9:30〜17:00
[11~4月] 10:00~16:00
[11~4月] 10:00~16:00
休館日 [5~10月] 無休
[11~4月] 毎週水曜(祝日の場合はその翌日)、年末年始
[11~4月] 毎週水曜(祝日の場合はその翌日)、年末年始
入館料 一般 1,500円 (3館共通券 2,000円)
旧北海道拓殖銀行小樽支店は「北のウォール街」の中心部に堂々とした姿を見せている。
北海道民にとって「拓銀」は長く親しんだ銀行
破綻さえしなければ今も北海道一の金融機関だったでしょう。
その小樽支店は本州系銀行の小樽支店に負けじと大きさでは他を引き離します
どこから見ても重厚かつスマートな鉄筋コンクリートの建物。
拓銀使用からしばらく年月を於いて平成2年に「小樽ホテル」、平成7年に「ペテルブルグミュージアム」へと転身。
この「小樽ホテル」時代に泊まって見たかったな
別の入口
現在は「ニトリ」がほか2つの建物とともに「小樽芸術村」を営業し
3館共通の入場券を販売しています。
3館共通の入場券を販売しています。
HPより
「かつて作家・小林多喜二が働いていた旧北海道拓殖銀行小樽支店。銀行ホールだった2階までの吹き抜けは、6本の古典的円柱が圧巻。4階は横山大観、川合玉堂などの日本画、3階は岸田劉生をはじめとする日本・海外の洋画、2階には高村光雲とその弟子たちの木彫などを展示、地下はアールヌーヴォー・アールデコ グラスギャラリーとなっています。」
「かつて作家・小林多喜二が働いていた旧北海道拓殖銀行小樽支店。銀行ホールだった2階までの吹き抜けは、6本の古典的円柱が圧巻。4階は横山大観、川合玉堂などの日本画、3階は岸田劉生をはじめとする日本・海外の洋画、2階には高村光雲とその弟子たちの木彫などを展示、地下はアールヌーヴォー・アールデコ グラスギャラリーとなっています。」
2階までの吹き抜けの円柱が見事です
機会があればぜひ入場してみたいですね。
2020年10月撮影
「北海道紙商事㈱」 旧第四十七銀行小樽支店
所在地 色内1丁目6-25
建築年 昭和11(1936)年
指定等 小樽市指定歴史的建造物 都市景観賞
開館時 一般企業のため公開していません
*現在は ㈱渋谷建設社屋
四十七銀行はのちに北陸銀行となります。
建物は北陸銀行から紙商事、そして地元の不動産・建設会社が所有。
建物は北陸銀行から紙商事、そして地元の不動産・建設会社が所有。
しかし入口上部の銀行看板はそのままです。
建物自体は小規模ながら
正面の大きな4本の円柱が見事。
昭和11年の建築なので同様の銀行建築としては最終局面であったそうだ
戦時中は憲兵隊本部として使われたそうです
まったく勝手なことをする時代だったのだねぇ
内部の意匠の秀逸さも記載されているので、いつか公開する日があれば
見てみたい。
見てみたい。
2020年10月撮影
「松田ビル」 旧三井物産小樽支店
所在地 色内1丁目9-1
建築年 昭和12(1937)年
指定等 小樽市指定歴史的建造物 都市景観賞
開館時 テナントによります
休館日 テナントによります
入館料 テナントビルです
旧三井物産小樽支店は横河工務所のチーフデザイナー松井貴太郎氏が設計。
辰野金吾氏が設計した日本銀行小樽支店の向かいに建っており
あたかも明治建築との違いを出すかのように鉄筋コンクリート造ですっきりと見せている。
ビル内には「小樽公証役場」も入っています。
事務所ビルとして機能性を重視した造りだが玄関の大理石など見事
特にアンティークなエレベーターは更新された隣を見れば違いが際立つ
いいね!
テナントさんはこれを押しているんだなぁ
他にも気になるのは郵便物はシューターで上から落ちてくるようだ。
トイレにはめ込みの窓がこんな場所に
訪問時は建物側面の下部の黒い外壁が剥がれて落下しており、
下に誰もいなくて良かったと思う
今はあの外壁はどう補修したのだろうか
他の部分も点検しないとだろうかと経費のかかる建物の心配をしてしまう。
他の部分も点検しないとだろうかと経費のかかる建物の心配をしてしまう。
銀行建築の派手さは無いが事務所ビルの先駆けとして残してほしいものです。
2020年10月撮影
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