2014年11月。 初めて通った道で、2匹の子猫を抱えた母猫を棒で叩いている男性と、出くわした事がきっかけで、近辺を調査する事になりました。
虐待にあった子猫は里親の元に行き、最近、2匹は7歳になりましたよと報告がありました。
1年間の調査と根回し、説得と説明を経て、1年後2015年11月に500以上の世帯を抱える団地で、地域猫活動が始まりました。
活動を支える住民ボランティアも初めての事で、皆で会議を開いては話し合い、当初83匹を確認した場所でしたが子猫を保護して、56匹位、ボランティア10数名で活動はスタートしました。 地域猫活動そのものが、この地域では初めてでしたから、形ややり方に拘らず、出来る事をやるようにして、団地の皆さんはとても頑張って来ました。
6年が終わり、7年目に入ろうとしています。
残る猫は、17匹ですが、ほとんどが7歳以上のシニア猫となりました。春に1匹具合が悪くなり病院に行ったところ、助かる見込みの少ない腎臓の数値でしたので、すぐにボランティア宅で養生に入り、今は奇跡の回復をし、養生宅でそのまま飼って貰う事になり、16匹となりました。
(お家に入ったハッチ)
歯が痛くてヨダレが出るようになったタンゴくんや、ブルーくんなども抗生剤を飲みながら、野良猫にすれば老後ともいえる日々を、ボランティアさん達のおかげで穏やかに過ごしています。
(薬を飲んでいるブルーくん)
ボランティアさん達も、高齢となっているため3人程交代がありましたが、ずっと続けてくださっている方が多いです。
広い敷地内を暑い時も寒い時も、糞取りに回ってくれました。 毎日の餌やりも欠かしません。 連絡を取り合い、相談し、協力をしながら、環境問題という意識も高く、団地内や周辺の遊歩道の清掃までしています。
毎年の活動報告書類も保健所や市役所に提出し、今は団地内ホームページを作成して、猫達の様子を発信してくれています。
皆が初めての事で、ここまできちんと続ける事が出来るとは全員が思っていなかったと思います。
市や県の、(地域猫活動モデル地区)として、残り数年だと思いますが、頑張ってほしいと思います。
猫達は、この冬を越せるかどうかの子も多いです。 地域猫活動の終わり時・・・高齢猫と高齢ボランティアの為に、そろそろ考える時と思います。
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