アコギおやじのあこぎな日々

初老の域に達したアコギおやじ。
日々のアコースティックな雑観

初期型プリウスの実力 ~音楽を聴く方法なんていくらでもある~

2012-09-02 | Weblog


 車の運転席前パネルには、4つのスイッチがある。


 「TV」 「CD」 「AM/FM」 「MD」。


           ◇


 2年前、まずCDプレーヤーが動かなくなった。お気に入りの音楽をMDに焼き直して聴いていたが、MDプレーヤーも、この8月、猛暑のせいか、動かなくなった。「TV」は故障ではないが、地デジ化に伴い何も映らなくなった。もともと映りが悪いので、ほとんど見ていなかったが。


 生き残っているスイッチは「AM/FM」のみ。


 ラジオ番組も必要だが、やっぱり車の運転中にはお気に入りの音楽や落語を聴きたい。


          ◇


 で、FMトランスミッターに行き着いた。


 仕事で使っていたボイスレコーダー(USB式)にMP3形式で音楽を読み込み、このボイスレコーダーのイヤホンジャックにFMトランスミッターをつないで、デジタル音源をアナログのFM波で飛ばして何とか、音楽環境を得ている有様だ。


 音質は悪いが、CDもMDもいかれたカーオーディオで、金をかけずにお気に入りの音楽を聴くためなのだから贅沢は言ってはいられない。


           ◇


 愛車は、初期型プリウス。仕事はもちろん、私生活でも大変お世話になっている。


 この夏のキャンプ行脚で、走行距離は17万2千キロを超えた。


 どぶねずみ色のこの小型車は、童話「小さな消防車ジプタ」を思い出させる。


 年式の古い、小さな消防自動車、ジプタ。街の火災では役立たずだったが、山間部の集落の火事では狭い山道を進めない大型の高性能消防車や、高層ビル火災のときにしか役に立たないハシゴ車たちに代わって大活躍。


 旧型プリウスだって、新型のレクレーショナルビークルや大型のワゴン車などに比べれば見栄えは劣るが、昨年も今年も、オート・キャンプで必要なことはほとんどこなしてくれた。


          ◇


 9月2日の日曜日、感謝の気持ちも込めて、オイルとエレメントを交換した。近いうちにガソリンを満タンにしたときには、エンジン内部のクリーナー液も入れてあげるつもりだ。


           ◇


 6年前、走行約7万キロの時点で中古で購入。ディーラーが試乗車として使いだし、マイナーチェンジ後は社用車として乗られていたので乗り方が丁寧だったのだろう。


 整備が行き届いており、エンジンが現在も好調なのは、長年、ディーラーで使われていたからだと思う。


 ワン・オーナー、それもディーラーだからもちろん完全禁煙車。非常に程度の良い中古車だった。


           ◇


 きょう9月2日、久しぶりに木野雅之さんや神尾真由子さんのバイオリンを車の中で聴いた。


 快適。


 やっぱ、ドライブには音楽は必要だ。


           ◇


 車の免許を取って22年。CR-X、パジェロJトップ、レガシィ・グランドワゴン、リバティに乗り継いできた。


 CR-Xからレガシィまでは親に買ってもらったし、リバティは姉のお下がり。自腹じゃなかった。


 これまで乗った車で、初期型プリウスを一番大切に扱っていると思う。


           ◇


 木野さんがパガニーニの「カンタービレ」を響かせ、まさに歌い上げるような演奏の途中、突然アイドルの歌が割り込んできた。


 近くに同じ周波数のFM波で音楽を聴いている車がいるのだ。


 でも、それもしょうがない。FM波なんだし、あっちもびっくりしているかもしれない。


 私は、誇り高き初期型プリウスのオーナー。いちいち感情的になってはいられないのだ。


          ◇


 あすは月曜日。週と月の初めだから、単身アパートまでの道程を含めて200キロ近く走る。ノイズの入った音楽を聴きながら。


 でも、17万2千キロを超えてなお、オーナーを魅了するこの車、作った日本の自動車屋さん、すごいなぁ。
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