アコギおやじのあこぎな日々

初老の域に達したアコギおやじ。
日々のアコースティックな雑観

日本一のギタリスト

2008-06-02 | Weblog
 凄いギターを聴いた。

 あるまちなかでのイベント。ギタリストの名は松本林。


     ◇


 商店街の通りに設置されたスピーカーから、ギターが流れていた。アコギ数本かと思って見に行ったら1本だけだった。


 自らの爪をピックのように使っている。ネック側の親指も最大限に連動させている。演奏のところどころでギターのボディーを打楽器としても活用している。

 ギターという楽器の可能性を最大限に引き出していた。ギター演奏の「進化」を感じた。そして、彼の体自身、相当ギターになじんでいる。超絶テクである。


       ◇


 いろいろなギタリストを聴いてきた。

 ロックでは、ロリー・ギャラガー、ロビン・トルゥワー、人気の高いところではジェフ・ベック、ジミー・ペイジ、リッチー・ブラックモア、エリック・クラプトン、サンタナなどなど。


 「うまい」という表現ならば、渡辺香津美は超絶だし、ゴンチチも凄い。クラシックのスティーブン・パセロの演奏の色気は類がないと思う。

 が、松本林を知らなかった。

 相当に凄い。泣かせたり、走らせたり、包み込んだり、いろんな音が出せる。

 最強ギタリストの1人に数えなくては、「モノを知らん」人になってしまう。


      ◇

 彼みたいなギタリストが、なんで商店街のイベントみたいなステージに出ているんだろう。


      ◇


 もっときちんとした場で演奏してもらいたい。テレビでも紹介してもらいたい。バラッド調の曲を集めて、下北沢のT-5あたりでも聴きたい。

 もっと評価されるべきだと思う。


      ◇

 この日のイベント。私は妻と息子を連れていた。彼の演奏中にも息子がステージの周囲を走り回り、演奏中の彼には少々迷惑をかけた。が、彼は何も意に介さず、淡々と演奏してくれた。

 演奏後、「おにいちゃん、バイバイ」と息子。そのついでに、私は、彼の爪の強さについて質問した。彼はその秘密を教えてくれた。

 人間性も優れていると思う。


       ◇


 松本林は、現在のところ、「日本一のギタリスト」である。
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