アコギおやじのあこぎな日々

初老の域に達したアコギおやじ。
日々のアコースティックな雑観

背中を流してもらった

2007-08-23 | Weblog
 初めて息子に背中を流してもらった。シャンプーもしてもらった。

 3歳6ヶ月。汚れをきれいに落としてくれたわけではない。泡も所々に残っていた。ただ、順調に育っているのかな、と思った。こんな表現をするのは気障だし、恥ずかしい。しかし、心を洗ってもらった。とてもきれいにしてもらった。


 きょう22日は、幼稚園の「園庭清掃日」だった。24日の2学期始業式を前に、保護者に協力を呼びかけて毎年やっているらしい。確かに、職員だけでは大変だろう。しかし、かつてと違って両親共働きの家庭が増えている。業者に委託してはどうか。

 幼稚園の負担を家庭の負担に挿げ替えているようだけのようにも思える。我が家のような共働きで、ほかに家族もいない家庭では、どちらかが仕事を休まなくてはいけない。2人とも異動初年度でもあり、けっこう大変だ。


 この日は、妻が福島に出張。私が休みを取った。

 朝8時から約1時間の草むしり。この季節、朝8時というとすでに炎天下だ。作業を終える頃、全身汗ぐっしょりとなった。

 もっとも、息子は作業の時間はずっとミミズ集めに没頭していて、汗だくになったのは作業後の友達とのウルトラマンごっこのためだったが。

 ただ、ミミズを平気でつかめるので安心した。3歳でミミズをつかめないようでは、人間性がアブナイ。と思う。

 ともかく、汗を洗い落とさなくては次の行動に移れない。郡山の街中にある「並木温泉 郷の湯」に行った。ここは街中にあって、本物の「温泉」である。湯がやさしい。滑らかですべすべしていて、体が芯から温まる。

 ここで息子が私の背中を流してくれた。相当に大雑把に。だが、やはり嬉しい。

 並木温泉を出たのは午前10時半。妻の帰宅は午後7時である。さあ、これからどう過ごすか。これがこの日の最大の問題である。

 あれこれ悩んだが、郡山カルチャーパークに決めた。「豆汽車」が決め手となった。

 午前11時から約3時間、遊びまくった。豆汽車3回、コーヒーカップ1回、観覧車1回、パラトルーパー3回、サイクルモノレール1回、チェーンタワー1回、ゴーカート1回。「トーマス」「アンパンマン」1回ずつ。

 息子は相当に嬉しかったようだ。なにより、母親のことを思い出さなかった。思い出したらそれ以後はずっと泣かれると覚悟していた。正直、助かった。

 乗り物を存分に楽しんだあとは、園内の食堂でラーメンを食べて、帰りには別のスーパー銭湯に行ってまた体を洗って、家に帰って一緒に眠った。
 私も楽しかった。


 こんなに楽しい一日を過ごせた要因は何だろう、と夜になって考えた。

 まず、息子の成長だ。相手が困っているとき、いやな思いをしているとき、相手を意識しながら過ごせるようになってきた。もちろん、いざとなれば強烈に我を張るが。

 精神的に安定しているときは、相手の置かれた状況を認識しながら行動できるようになってきた。いま、大人でもこの能力が欠如した人もいる。親として、うれしい。

 次に私の体調が良かったこと。前の晩、「多分、すごく泣かれる」と覚悟して、禁酒した。体力的に息子に付き合えたことが、その日を楽しく過ごせた一番の要因かもしれない。

 もう一つ。一緒に草むしりする機会を提供してくれた幼稚園。冒頭で述べたように、業者に委託してくれれば、実は共働きの核家族としてはありがたい。職場にも負い目が生じなくて済む。

 しかし、親と子が早朝から汗を流し、ほかの子の家庭と交流を持ち、さらに昼寝を父親と一緒にできたなんて、父親に仕事を休ませる決心をさせてくれた幼稚園があったればこそである。園としては単なる経費削減なのかもしれないが、実は遠大な展望があったりして。ともかく、この清掃奉仕は、家庭と園の両者にとって、うまく回っていると思う。職場の仲間には申し訳ないが、ひとまず、園に感謝である。
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