アコギおやじのあこぎな日々

初老の域に達したアコギおやじ。
日々のアコースティックな雑観

ファイヤー・マックス・ドラゴン号

2009-10-06 | Weblog
 公園の中の並木道、補助輪付きの自転車が左右に小さく揺れながら走る。


 運転している息子は、満面の笑み。



 「自転車が通りまーす。自転車が通りまーす」

 大きな声で、自分が自転車に乗っているということをアピールしている。




 息子にとって初めての自転車。


きのう買った。



 しばらく前から、三輪車ではもうひざがハンドルにひっかかって足を回せなくなっていた。が、「ほしいものがすぐ手に入るのはよくない」という妻の意見で、「お金を貯めてから」としばらく我慢させていた。




 私の久しぶりの休日。保育園を早お迎えして、ようやく、本当にようやく、満を持して、待望の自転車購入となった。



 補助輪付き、タイヤサイズは18インチ。まだ保育園の年長なので、ちょっと大きめだ。

 「名前をつけてあげよう」と私。


 「ファイヤー・マックス・ドラゴン」


 息子は即答。

 最近大好きなヒーローもののイメージだろう。




 いままでの自分にはないスピードと行動範囲。


 大喜びで、自宅前の公園の中を走りまくった。



 と、虫捕りをしていた少年たちから声がかかる。


 「ぼくらは補助輪なしでできるよ」。


 息子は悔しそう。が、仕方ない。相手は小学1、2年生。

 しばらく走ると、今度は別の小学生が、やっぱり「ぼくは補助輪なしだよ」。


 お兄ちゃんたちは、容赦なしに自慢をしてくる。


 せっかく楽しんでいた初めての自転車だが、息子はやっぱりくやしい様子。


 「お父さん、帰ってきたら、また練習しようね」


 毎日、一緒に暮らせたらいいのになぁ。


 でも、自転車に乗ったことによって、ほかの子供たちから声を掛けられる回数が格段に増えた。


 行動範囲も、交流範囲も広がった。


 お父さんと一緒の自転車は、案外、短い期間なのかもしれない。


 この時間を大切にしなくては。
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