「脳内メモリ」のブログで触れたふるさと行、私のおば達から息子宛にお小遣いがもらった。計2万円。小学生には過分だが、まさに時宜を得た臨時収入。
帰宅してすぐ、息子が欲しがっていた野球用のグローブを購入することにした。
これまで使っていたのは「幼児用」。今回は、ジュニア軟式用、本革だ。オイルなどのメンテナンスセット、軟式ボール2個を含めて計1万3千円。小学3年生としては非常に高額な買い物だ。
3年生になったばかり。野球は、やったことはない。ルールさえ知らない。が、アニメ「メジャー」の主人公がやっていたスポーツということで、とてもあこがれていた。
このアニメ、数年前にNHK教育で放映していたのを息子は毎回見ていた。もちろん内容など覚えていない。が、なにしろ、主人公の父親が不幸な死を遂げたことが強く記憶に残っているらしい。
キャッチボールをするとき限定で、私のことを「おとさん」と呼ぶ。「メジャー」の主人公のまねだ。
◇
真新しいグローブを試すために、線量計をもってキャッチボールの場所探しに出かけた。
市街地はもちろん高い。0.7マイクロシートベルトから0.4マイクロシーベルトくらいか。まぁ、郡山でも突出して高い地域に位置する我が家は、室内でも0.5はあるのだが…。
三穂田や大槻などの郊外は低いかと思ったが、ほとんど変わらない値。安積地区のコンクリート舗装の広場が0.2から0.3程度であることを突き止め、そこでキャッチボールを始めた。
「キャッチボールがこんなに楽しいなんて知らなかった」。1時間ほどのキャッチボールを終えての、息子の第一声。
そう。ボールのやり取りだけの単純な運動なんだけど、キャッチボールってすごく楽しいんだ。
父親に付き合ってもらっていた40年以上前のキャッチボールを思い出した。
男の子の子育ての醍醐味のひとつは、自分の少年時代を追体験できることだ。
当時は見えなかった父親の心を垣間見ることができた。
「フィールド・オブ・ドリームス」を久しぶりに借りてみるか。
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