湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

『もちつもたれつ』とは言うけれど

2018-12-25 20:56:42 | 日記
今年は
友達が病院にお世話になってしまう事態になってしまった方々が多かった。

救急車で何度も運ばれ死にかけた方。

ふと行った病院で思わぬ病名を告げられた方。

人には分かってもらうのが難しい症状になってしまった方。


その病気のせいで
普段食べられていたものが食べられなくなってしまった方。


『食』と言うのは
その制限や、選択肢、限定。
どれをとっても
当の本人達にとって
大げさな言い方をすれば
死んでしまいたくなるような
真っ暗な気持ち。


人は、どれだけ好きな時間を過ごせても
どれだけお金があったとて
自分の好きな品々が食べられなくなったり
食べてはいけないとされた時


暗黒の闇に入ってしまうもの


食べる楽しみと言うのは
人間の三欲の一つと言うだけでなく
最後の最後まで『欲』として残るもの


年寄りを最期までみて痛烈に思った。

果ては『命』と直結していくもの

本能というべきもの


制限や選択、限定されることは
本当に辛いものである。


たまたま
自宅から少しのところに
その地域を広くみても
『美味しい焼き芋』を焼く農家がある


私は、友達たちに
何セット送ったことだろう


いやいや
私のやったことではなくて


何にも、その病気達を知らずに送ったまでのこと


しかし、ことごとく
送った友達がたまたま
口にできるものであったり
制限のある人が食べられる食品であったりした?


普通に送ったものが
金の値に変わったような


それほど、ビンゴが続いたことは
私の驚きと
連絡をもらったときに
それは喜びに変わった



『焼き芋』

女子なら誰もが大好きで
いまや、スィーツに匹敵するほどの甘さ。
そして、ビタミンCと食物繊維が豊富な自然食品。


喜んでもらえただけで
苦手な住所の表書きを一生懸命に書いた甲斐があったといえよう。


多少の経済的な壁があるものの
自由に好きなものを食べられる、、、、。
食べられる体があること。


それは、何よりもしあわせなこと。



今日、クリスマス。

一枚のカードが届いた。


我が身がどれだけ大変な月日だったか、
この一年でありながら涙無くして話がきけないほどの方なのに
私の両親の遺品整理を労ってくれていた。


涙で文字が滲んで、最初読めなかった。

どんな思いで
私に気持ちを、注いでくれているのかと思うと、胸がいたくなるほど
切なさと嬉しさが交差した。

美しいさとは何かと
その方の字を見ながら学ばせてもらった。



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