湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

年末のオリオン座に願う

2018-12-29 20:25:41 | 日記
ひとしきり
家事をこなし
久しぶりにこの年末は
手にアカギレが
出来てしまってたなぁ、なんて
フッと苦笑い
早めにクリームを塗っておくんだったわ


手をすりすり
さすりながら
石油ストーブの灯油を入れなきゃと
お勝手口のドアを開ける


シーンとした静まりの中
キーンと遠くから
高速でやってくるような冷たい空気


あたたかい体の私を
サーモスタットの色の赤や青
モニターでも見ているかのように
徐々に色が変わっていくのが
自分でもわかるほど


その色が
夜の空と同じ色に馴染んだら
空が近くに見えてくる


きらめく星の向こうに光る星までも


すぐ
オリオン座を探してみる


これは、もう癖ね


南の天空にオリオン座を見つけたら
真ん中の三つ星が
不思議なほどに懐かしい


きっと
自分の生まれ変わる前に
誰かと一緒に眺めていたんじゃないかとか


星は変わらず煌めいてるのに
人の暮らしは
相変わらずに人と人の関係の中


自分の煌めき具合を
人に映しながら生きている


悲しいことも人にあり
嬉しいことも人にある


癒すのも
癒されるのも
人の温かさがあるから


今年もいろいろあったなぁって


毎年のことだけど
年末の空は
いつもの空のはずなのに


妙に一年を振り返りたくなる


そして
こころがあたたかいことが
何よりも幸せなのだと
しみじみ思い
何万光年先の光を見上げてる


新しい年が
大晦日という日に区切られて
やっては来るけれど


また人を信じて
明るい年となることを願いながら