「いっぽ」のつぶやき

健康に福祉にボランティアにと、自分らしい人生を過ごすために、一歩ずつ歩んでいる「いっぽ」のつぶやきです。

シラサギ

2007-09-02 07:14:08 | 日記
昨日の夕方、岳間水源まで水汲みに行ってきました。
その途中、米どころで有名な菊池平野を通っていくのですが、田んぼではすでに稲が穂を出しています。

小さい頃、家の周りも田んぼで、小学校へ行く道すがら、日に日に成長する稲を見ていました。
成長するとまず穂がまっすぐに伸びてきます。
その穂の籾一つ一つから小さな花が咲きます。花と言っても花びらがあるわけではなく、うっかりすると見過ごしてしまいます。
そのあと、どうやって米になるのか不思議で不思議で仕方がなく、農家の人には悪いと思ったのですが、一粒だけ取って開いてみました。
花が終わった直後には、籾はぺったんこで中身は何にも入っていませんでした。
数日後にまた一粒取って見ると、こんどは白い液体が入っています。
しばらくするとそれがだんだん固まってきます。それに連れて、まっすぐに伸びていた穂もしだいに垂れてきます。
稲刈りのころになると、穂は重そうに頭を垂れ、籾がパンパンになって、お米ができあがりです。

子どもの頃は、田んぼが遊び場で、タニシやどじょう、めだかにおたまじゃくしと、いろんな生物がいました。
それによくシラサギが飛んできていたんです。
しかし、その後、消毒が盛んに行なわれるようになり、もうもうと白い消毒液をまくので、家の周りで消毒されるときは、あわてて窓を締め切り、家の中に入ってこないようにしていたものです。
そのころになると、田んぼから生物が消えてしまい、シラサギの姿もまったく見なくなっていました。

それが昨日、田んぼの中の道を通っていくと、いたるところにシラサギの姿が見えます。
さすがに田んぼは稲が茂り、中に入れない様子ですが、田んぼの周りや稲を植えていない休耕田に集まって、水の中をついばんでいました。
そういえば、最近、昔のような消毒の姿をあまり見かけなくなりました。
そのために、田んぼにえさとなる生物が復活してきたということでしょうか。
食の安全が第一ですが、生産者の健康の面でもなるべく消毒しないほうがいいし、生態系を守る上でも大切なことですよね。
コメント
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