先日、何気なく見たテレビで、マジシャンと美容師の卵の女性が対談していました。
美容師の方は、専門学校で優秀な成績で、学校に残って指導者になって欲しいと頼まれたほどで、自分には才能があると思っています。
それが実際に美容室で働くと、掃除やシャンプーばかりさせら、カットさせてもらえないことをすごく不満に思っています。
才能があるんだから、他の人のような努力は必要ないというのです。
一方、マジシャンの方は、人間何事も努力が一番というタイプです。
二人の話はなかなかかみ合いません。
二日目、美容師の女性は、マジシャンがどんな努力をしているのかを知るために、彼女の家を訪れました。
彼女は家のあちこちにトランプを置き、絶えず練習できるようにしています。
居間だけでなく、トイレでも、お風呂でも練習しているのです。
彼女は、自分がとても不器用だということを知っています。
中学、高校と陶芸をし、大学でも陶芸をしたのですが、最も基本である粘土をこねる菊練がなかなかできず、みんなに追いつくためにずいぶん努力をしたのだそうです。
しかし、彼女はその努力は無駄ではないと思っています。
美容師の女性に、「あなたが簡単にできたラインまでは、時間はかかっても努力をした人も到達できる。そのとき、努力をした人の方が得るものが多いので、あなたはその上にいかないと追い抜かれてしまう。」とアドバイスしていました。
トランプを片手で半分に分け、真ん中の一枚を飛ばす、という技を見せてくれたのですが、それを習得するのに1年半かかったそうです。
それを見た美容師もそれをやってみましたが、まったくできません。
何度も何度もくり返しやっています。
「意外と努力家なんじゃないですか?」と言われ、「負けず嫌いだから・・・」と、美容師の子は出来ないことが悔しくてたまらないようです。
5日後、再び会ったとき、美容師はそのトランプの技がほぼ出来るようになっていました。
まずは少ないカードで練習し、その枚数を少しずつ増やしていったそうです。
カットをするときも同じでしょうが、何故出来ないか、どうやったら出来るかを考えることで、他の人より上達が早いのでしょうね。
でも、それをやったことで、彼女は大事なことに気づいたそうです。
少ないカードだと簡単にできることが、ほんの数枚カードを増やすと出来なくなる。練習してそれをクリアするんだけど、何枚かカードを増やすとまた出来ない。
それで、自分の今の実力は少ないカードで出来るだけなんだ、ということに気づき、今をきちんとクリアしないと次に進めないということがわかったのです。
それからは、あんなに無意味だと思ったシャンプーが大事なことに思え、必死になってシャンプーしていて、お客様に満足してもらえるよう努力しているというのです。
マジシャンの方は、それを聞いて、自分ももっと練習して完璧に出来るよう努力しなくっちゃ、と言っていましたが、彼女の言葉で、一人の人を変えてしまったのですから、すごいことです。
自分で本当に努力した人の言葉だから、美容師の人も納得ができたのでしょうね。
今、朝の連続テレビ小説「ちりとてちん」の中に、若狭塗り箸がでてきます。
いろんなものを塗り重ね、それを磨いて模様をだすのですが、それと同じように、不器用で何度も失敗をした人、回り道をした人は、いろんな経験を積み重ねることで、最後にはきれいな人生模様となって出てくるというのです。
そう思うと、いっぱい失敗したり、悩んだりした方が、楽しい老後が迎えられるのかもしれませんね。
美容師の方は、専門学校で優秀な成績で、学校に残って指導者になって欲しいと頼まれたほどで、自分には才能があると思っています。
それが実際に美容室で働くと、掃除やシャンプーばかりさせら、カットさせてもらえないことをすごく不満に思っています。
才能があるんだから、他の人のような努力は必要ないというのです。
一方、マジシャンの方は、人間何事も努力が一番というタイプです。
二人の話はなかなかかみ合いません。
二日目、美容師の女性は、マジシャンがどんな努力をしているのかを知るために、彼女の家を訪れました。
彼女は家のあちこちにトランプを置き、絶えず練習できるようにしています。
居間だけでなく、トイレでも、お風呂でも練習しているのです。
彼女は、自分がとても不器用だということを知っています。
中学、高校と陶芸をし、大学でも陶芸をしたのですが、最も基本である粘土をこねる菊練がなかなかできず、みんなに追いつくためにずいぶん努力をしたのだそうです。
しかし、彼女はその努力は無駄ではないと思っています。
美容師の女性に、「あなたが簡単にできたラインまでは、時間はかかっても努力をした人も到達できる。そのとき、努力をした人の方が得るものが多いので、あなたはその上にいかないと追い抜かれてしまう。」とアドバイスしていました。
トランプを片手で半分に分け、真ん中の一枚を飛ばす、という技を見せてくれたのですが、それを習得するのに1年半かかったそうです。
それを見た美容師もそれをやってみましたが、まったくできません。
何度も何度もくり返しやっています。
「意外と努力家なんじゃないですか?」と言われ、「負けず嫌いだから・・・」と、美容師の子は出来ないことが悔しくてたまらないようです。
5日後、再び会ったとき、美容師はそのトランプの技がほぼ出来るようになっていました。
まずは少ないカードで練習し、その枚数を少しずつ増やしていったそうです。
カットをするときも同じでしょうが、何故出来ないか、どうやったら出来るかを考えることで、他の人より上達が早いのでしょうね。
でも、それをやったことで、彼女は大事なことに気づいたそうです。
少ないカードだと簡単にできることが、ほんの数枚カードを増やすと出来なくなる。練習してそれをクリアするんだけど、何枚かカードを増やすとまた出来ない。
それで、自分の今の実力は少ないカードで出来るだけなんだ、ということに気づき、今をきちんとクリアしないと次に進めないということがわかったのです。
それからは、あんなに無意味だと思ったシャンプーが大事なことに思え、必死になってシャンプーしていて、お客様に満足してもらえるよう努力しているというのです。
マジシャンの方は、それを聞いて、自分ももっと練習して完璧に出来るよう努力しなくっちゃ、と言っていましたが、彼女の言葉で、一人の人を変えてしまったのですから、すごいことです。
自分で本当に努力した人の言葉だから、美容師の人も納得ができたのでしょうね。
今、朝の連続テレビ小説「ちりとてちん」の中に、若狭塗り箸がでてきます。
いろんなものを塗り重ね、それを磨いて模様をだすのですが、それと同じように、不器用で何度も失敗をした人、回り道をした人は、いろんな経験を積み重ねることで、最後にはきれいな人生模様となって出てくるというのです。
そう思うと、いっぱい失敗したり、悩んだりした方が、楽しい老後が迎えられるのかもしれませんね。
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