英語な日々

京都在住の英語講師のと猫と英語と美味しいもののお話。
時々、脳動脈瘤のお話もね。

京大英語が好きな理由

2012-02-27 | 受験・生徒・勉強・学習



京都大学の二次試験、英語は二日目の昨日の日曜日だった。

英語の問題だけを見ていると、東大と京大では、求めている学生の種類が違うことが一目瞭然だ。(と私は思っている。)

東大は、広く全体的な能力の優れている、全天候型の学生を。

京大は、一つの事を狭く深く考える、一方向潜行型の学生を。

東大の英語入試問題は、様々な方向から出題される。

自由英作文もあれば、大意要約もある。

京大は、ひたすら、和訳と英作があるのみ。

京大のこのスタイルは、2005年に一度変更されたが、翌年にはもとのスタイルに戻された。

この年に受けた生徒が二人医学部に合格したけれど、二人とも、問題形式が変わっていても、全く動じていなかったな。もう研修も終わって、きっと根性の座った医師になっていることだろう。

京大英語は、あらゆる話題を、最終的には哲学分野に引きずり込んでくるものが多い。

その中で、象徴的な言葉がよく使われる。

たとえば、symbolという言葉は京大英語が大好きだ(と私が思っている)ものだ。

前回、和訳にsymbolと云う言葉が出題されたのは、多分2002年だ。

モーツアルトを例に挙げた、数学的素養と音楽的才能の関連性について述べた文章だった。

そのときの、symbolの意味は、「数字」

これを「記号」と訳するかどうかで、ずいぶん揉めたのだ。

京大英語は、比較的簡単な言葉で、文脈により様々な意味を持つ、このsymbolのような言葉が大好きだ。

mindとかassumptionとか、他にもいろいろあるけれど。

簡単な言葉だからと雑に考えると、さらりと足下を掬われる。

だから好きなのよね、京大英語。



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