出張から帰ってまいりました。
N1ロケットもここまで形になりました。
三段目まで完成すると全高が40cmを越えて、撮影に苦労します。
このブースターによって打ち上げられたペイロードが、月への旅行と月面着陸を果たすはずだったのですが、第一宇宙速度(地球の衛星軌道に乗る速度)に達する前に失敗してしまいました。
1957年に人類初の人工衛星を打ち上げて以来、現在のソユーズの打ち上げにも使われているR-7ロケットを思うと、最後まで成果を出せなかった、N1ロケット・ブースターは、公開したくなかった負の遺産だったのかも知れません。
しかし、役に立たなかった縁の下の力持ち、その独特な形と、それに人生を懸けたであろう人々の歴史に、私は魅力を感じてしまいます。
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