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旅の友・ポップス編 (335) 『裸足のボレロ』

2018-01-28 13:29:35 | 旅の友・ポップス編

『裸足のボレロ』 ユーゴー・ウィンターハルター楽団
”Song Of The Barefoot Contessa” Hugo Winterhalter 【YOUTUBEより】


1954年制作、ジョセフ・L・マンキーウィッツ監督によるアメリカ映画『裸足の伯爵夫人』の主題歌です。
映画はジプシーダンサーから人気女優そして伯爵夫人になったマリアの生涯を回想形式で綴りあげています。
この映画を監督したマンキーウィッツは、1950年にブロードウェイの内幕を暴露した『イヴの総て』でその手腕を高く
評価されていましたが、ハリウッドの商業主義から脱して自らの独立プロという自由な立場で『裸足の伯爵夫人』を
制作したものの、独立第一作を興行的に失敗できないというジレンマを背負ったがために、通俗的で物足りない
出来栄えになってしまいました。マリアを女優に仕立て上げた映画監督の回想という構成で撮影を進めたものの
主体を安定できない脚本の拙さに原因があったのかもしれません。
主題歌の『裸足のボレロ』はこの映画のためにイタリア人のマリオ・ナシンベーネが書き下ろしたエキゾチックな楽曲で
ユーゴー・ウィンターハルター楽団の演奏によって映画公開と同時に大ヒットしました。
ミラノ生まれのマリオ・ナシンベーネはアメリカで数本の映画音楽を担当した後に本国イタリアに戻り、『激しい季節』、
鞄を持った女』、『国境は燃えている』という映画史に燦然と輝く優れた作品を残しています。

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映画の主人公マリアの「靴を履いているとなんだか怖い。土の上に裸の足をつけていると安心するの」という台詞が
印象的でした。