港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


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『12月4日』

2019-12-03 17:44:47 | 明日は誰の日

【誕生日】


☆ジェラール・フィリップ Gérard Philipe (1922.12.04~1959.11.25)



多くの名作に出演し、第二次大戦後から1950年代末にかけてのフランス映画を代表的する二枚目俳優です。
カンヌにあるホテルの支配人の子息として生まれ、中等教育後の1939年にニースの大学で法律の勉強を始めましたが第二次大戦が
勃発して、非占領地区であった南仏に逃避してきたマルク・アレグレ監督に出会い演劇や映画に興味を覚えるようになりました。
1943年に映画『夢の箱』などの端役で映画出演とともに舞台俳優としてもデビューを果たし、同年にコンセルヴァトワールに
入校して舞台や映画などに出演していましたが、1947年のクロード・オータン・ララ監督の『肉体の悪魔』によってその真価が
認められ、ルネ・クレール監督などの名作に出演して二枚目スターとして注目を集め、1951年にはクリスチャン・ジャック監督の
『花咲ける騎士道』で主人公のファンファンを演じたことでその人気は決定的なものとなりました。
芸術の香り高い風貌とデリケートで軽妙洒脱なパーソナリティを武器にさらに円熟味を兼ね備え始めた1959年に『危険な関係』を
撮り終えた頃から体調が悪化、これからという時期にわずか36年の人生に終止符を打ってしまいました。

【主要出演作品】
1947年『肉体の悪魔』Le diable au corps

1948年『パルムの僧院』La Chartreuse de Parme

1950年『悪魔の美しさ』La beauté du diable

1950年『輪舞』La ronde

1951年『愛人ジュリエット』Juliette ou La clef des songes

1952年『花咲ける騎士道』Fanfan la Tulipe

1952年『七つの大罪』Les sept péchés capitaux
1952年『夜ごとの美女』Les belles de nuit

1953年『狂熱の孤独』Les orgueilleux

1954年『しのび逢い』Monsieur Ripois

1954年『赤と黒』Le rouge et le noir

1955年『夜の騎士道』Les grandes manoeuvres

1957年『奥様ご用心』Pot-Bouille

1958年『モンパルナスの灯』Les amants de Montparnasse

1958年『勝負師』Le joueur
1959年『危険な関係』Les liaisons dangereuses



☆ディアナ・ダービン Dianna Durbin (1921.12.04~2013.4.17)



美声を武器に音楽映画の少女役で活躍したアメリカの歌手・女優です。
イギリスからの移住者の両親の元にカナダのマニトバ州ウィニペグで生まれ、生後間もなくロスアンゼルスに移り住みました。
14歳の頃にその美声がタレント・スカウトに認められてMGMと契約を交わし、ジュディ・ガーランドと共演した短編映画
"Every Sunday" でデビューを果たしましたがMGMから契約解除を申し渡されてユニバーサルに移ることになりました。しかし
ユニバーサルで撮った1936年の『天使の花園』がユニバーサルを経営危機から救う大ヒット、翌年の『オーケストラの少女』も
大当たり、彼女のキャラクター人形やグッズが売り出されるほどの人気スターとなりました。
爽やかな個性と歌声で一時代を築いたのですが、1940年代半ばからイメージ・チェンジを図り大人の女性を演じ始めましたが
これに失敗して1950年に引退を発表し芸能界へカムバックすることはありませんでした。

【主要出演作品】
1936年『天使の花園』Three Smart Girls

1937年『オーケストラの少女』100 Men and a Girl

1938年『アヴェ・マリア』Mad About Music
1939年『庭の千草』Three Smart Girls Grow Up
1940年『銀の靴』First Love

1940年『ホノルル航路』It's a Date
1944年『クリスマスの休暇』Christmas Holiday
1948年『恋ごころ』For the Love of Mary


☆ホルスト・ブッフホルツ Horst Buchholz (1933.12.04~2003.3.03)



第二次大戦後のドイツ映画、後にアメリカに渡って『荒野の七人』などで人気を得た国際俳優です。
ベルリンに生まれ、ベルリンで演劇を学んで1949年にベルリンのシラー劇場で舞台に立ち、ラジオや外国映画の吹き替えなどを
経て1952年頃から映画の端役にも出演するようになりました。1955年にジュリアン・デュヴィヴィエ監督による仏・西独合作の
『わが青春のマリアンヌ』で本格的な映画デビューを果たし、精悍な二枚目として『わたしの可愛い人』などで人気者になり
1959年にはイギリスで『追いつめられて…』、1960年にはハリウッドで『荒野の七人』など国際スターとして大いに活躍が期待
されたものの残念ながら良質の作品に恵まれることはありませんでした。

【主要出演作品】
1955年『わが青春のマリアンヌ』Marianne, meine Jugendliebe

1955年『雨の夜の銃声』Himmel ohne Sterne

1957年『わたしの可愛い人』Monpti

1958年『黒い稲妻』Der Schwarze Blitz
1959年『追いつめられて…』Tiger Bay
1960年『荒野の七人』The Magnificent Seven

1961年『ファニー』Fanny

1961年『ワン・ツー・スリー』One, Two, Three

1963年『暗殺5時12分』Nine Hours to Rama

1963年『禁じられた抱擁』La Noia
1965年『マルコ・ポーロ大冒険』La Fabuleuse aventure de Marco Polo
1965年『イスタンブール』Estambul 65
1966年『ある日アンヌは』L'astragale